谷崎潤一郎作品を久しぶりに読みたくなりこちらはブク友さんの本棚に多く見られたので取り寄せた。
猫を中心に人間が翻弄されるなんてどんな状況かと軽く考えていたが、雌猫のリリーの愛らしさを谷崎の饒舌な中毒性のある表現でこちらも固唾を呑んで惹きこまれた。
猫と一匹の魚を口移しにして引っ張り合う様子やフンシの匂いを嗅いで胸がいっぱいになる庄造、フンシの砂を得るために学校滑り台の砂を盗む品子など異常な溺愛ぶりが存分に語られる。リリーの「ニャア」が聞こえてきそうでうっかり私もリリーの魅力にはまりそうになった。庄造は谷崎氏本人に思えてしかたがなかった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
谷崎作品
- 感想投稿日 : 2022年9月22日
- 読了日 : 2022年9月22日
- 本棚登録日 : 2022年9月22日
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コメント 10件
111108さんのコメント
2022/09/22
☆ベルガモット☆さんのコメント
2022/09/22
111108さんのコメント
2022/09/23
☆ベルガモット☆さんのコメント
2022/09/23
111108さんのコメント
2022/09/23
☆ベルガモット☆さんのコメント
2022/09/23
傍らに珈琲を。さんのコメント
2022/10/17
☆ベルガモット☆さんのコメント
2022/10/17
111108さんのコメント
2022/10/17
傍らに珈琲を。さんのコメント
2022/10/18