読んでいる途中で「えっこれいつ書かれたの?」と後ろの解説を読んでしまうくらい(1911年だった)、話が現代的だった。

ネグレクトを受け、愛情不足で育った子どもはどうすれば救われるのか…という物語だと思うのだが、作中で示される答えの一つひとつが、現代から見てもまったく違和感がない。すごい。

2018年4月1日

読書状況 読み終わった [2018年4月1日]
カテゴリ 児童文学

高校時代に好きだった作品。帰省した時に再読。
今読むと話の展開は「いくらなんでもこれはない!笑」と突っ込みたくなる部分が多々ある。
…が、登場人物たちの心理描写はどこまでも鋭く生々しい。
自分がナナ達の年齢を超えてから読むと、それぞれのキャラクターの人物造形が全然違って見えて面白かったです。

どうか続きが読めますように!!!

2018年1月18日

読書状況 読み終わった [2018年1月18日]
カテゴリ 漫画

10代男子の青春ミステリはやっぱりいいなぁ!
と思えた一冊。
涼ちゃんの話は、つい最近あった密室に15年間閉じ込められ亡くなった女の子の事件を思い出して、胸が苦しくなった。

2018年1月18日

読書状況 読み終わった [2018年1月18日]
カテゴリ ミステリ

『Mother』『それでも、生きてゆく』『最高の離婚』『カルテット』等のテレビドラマ脚本で有名な坂元裕二さんの作品。
2012年9月、2014年6月、7月の3回にわたって開催された朗読劇が書籍化されたものです。お話が二編収録されていて、「往復書簡」のタイトル通り、どちらも一組の男女の「手紙」のやり取りのみで物語が進みます。

手紙の送り主・受取人が誰なのかもわからない状態から、やり取りが進むごとにわかっていく事実の驚き、緊張感の漂うスリリングな展開から目が離せない。
しかしそれ以上に「体育館の電球はどうやって取り替えるのか」「ハリネズミ お風呂」などの本筋とは関係のない些細なやり取りがおかしくて笑ってしまう。

「不帰の初恋、海老名SA」は、中学生時代の初恋からの『それでも、生きてゆく』を思い起こさせる逃亡劇。
「大切な人がいて、その人を助けようと思う時、その人の手を引けば済むことではない。その人を取り巻くすべてを変えなければならない」
うーん、重い覚悟…。

「カラシニコフ不倫海峡」は、アフリカに行った妻に先立たれた男と、その男に接触する謎の女のお話。当初はまったく噛み合わなかった会話が徐々に通じていく。別々の場所と時間に、二人で映画や動物園や駅弁祭りに行く場面がたまらなく好き。

坂元ドラマ恒例の「手紙」を延々と読むことができます。坂元ファンは必見です。

2017年6月29日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2017年6月29日]
カテゴリ 脚本
タグ
ツイートする