読書録「万能鑑定士Qの短編集2」3
著者 松岡圭祐
出版 角川文庫
p118より引用
“ 華蓮はため息をついた。こうなることで
落ち着きを取り戻した自分がいる。たかが職
務を生き甲斐と断じる労働者をさんざん軽蔑
してきた。しかしどうやらわたし自身、その
例に漏れないらしい。”
目次から抜粋引用
“物理的不可能
雨森華蓮の出所
見えない人間
賢者の贈り物
チェリー・ブロッサムの憂鬱”
多方面に対する膨大な知識を駆使する美人
鑑定家を主人公とした、短編ミステリ小説集。
金券ショップの店員が取引の為に豪邸へと
赴いた、保険会社の調査員まで同行させたそ
の取引の品は…。
上記の引用は、主人公のライバルとも言え
る相手の胸の内。
人は仕事をすることによって真に人になれる、
というような意味の言葉を何かで読んだ気が
します。スマイルズの「向上心」あたりだっ
たでしょうか?このキャラクターの場合は贋
作作りですが、自分に出来ることをやり続け
るのが、自分の為だけでなく大切なのかも知
れません。
前巻の短編集あたりから、また少し雰囲気
が変わったように感じます。特に今巻はそん
な気がするのですが、気のせいでしょうか。
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読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ま行
- 感想投稿日 : 2018年1月17日
- 読了日 : 2018年1月17日
- 本棚登録日 : 2018年1月17日
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