万能鑑定士Qの短編集II (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012年12月25日発売)
3.66
  • (60)
  • (161)
  • (148)
  • (19)
  • (2)
本棚登録 : 1425
感想 : 113
3

読書録「万能鑑定士Qの短編集2」3

著者 松岡圭祐
出版 角川文庫

p118より引用
“ 華蓮はため息をついた。こうなることで
落ち着きを取り戻した自分がいる。たかが職
務を生き甲斐と断じる労働者をさんざん軽蔑
してきた。しかしどうやらわたし自身、その
例に漏れないらしい。”

目次から抜粋引用
“物理的不可能
 雨森華蓮の出所
 見えない人間
 賢者の贈り物
 チェリー・ブロッサムの憂鬱”

 多方面に対する膨大な知識を駆使する美人
鑑定家を主人公とした、短編ミステリ小説集。
 金券ショップの店員が取引の為に豪邸へと
赴いた、保険会社の調査員まで同行させたそ
の取引の品は…。

 上記の引用は、主人公のライバルとも言え
る相手の胸の内。
人は仕事をすることによって真に人になれる、
というような意味の言葉を何かで読んだ気が
します。スマイルズの「向上心」あたりだっ
たでしょうか?このキャラクターの場合は贋
作作りですが、自分に出来ることをやり続け
るのが、自分の為だけでなく大切なのかも知
れません。
 前巻の短編集あたりから、また少し雰囲気
が変わったように感じます。特に今巻はそん
な気がするのですが、気のせいでしょうか。

ーーーーー

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ま行
感想投稿日 : 2018年1月17日
読了日 : 2018年1月17日
本棚登録日 : 2018年1月17日

みんなの感想をみる

ツイートする