スープ屋しずくの謎解き朝ごはん (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社 (2014年11月7日発売)
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感想 : 259
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読書録「スープ屋しずくの謎ときごはん」3

著者 友井羊
出版 宝島社文庫

p29より引用
“ クーポンを持参する女性客が増えたこと
で、売り上げが増加したというデータは出て
いる。店長は喜んでくれていて、昨日の打ち
合わせではさらに女性客を集めたいと意気込
んでいた。”

目次より抜粋引用
“噓つきなボン・ファム
 ヴィーナスは知っている
 ふくちゃんのダイエット奮闘記
 日が暮れるまで待って
 わたしを見過ごさないで”

 オフィス街にあるスープ屋を中心に起こる、
穏やかな謎と事件を描いた短編連作ミステリ。
 社会人となって程々に時間を過ごした編集
者・奥谷理恵。窓ガラスに映る自身の疲れと
向き合っている時、彼女の気持ちを動かす香
りを感じた…。

 上記の引用は、登場人物が制作するフリー
ペーパーのクーポンについて書かれた一節。
クーポンがあるときに来店されたお客の内、
常連やリピーターになる率がどの程度なら、
広告費の値打ちがあるのでしょうね。今はと
にかく、病気が収まることが何よりです。
 話ごとにスープ屋以外の主要人物が入れ替
わる構成となっています、しかしまったく無
縁な人が出てくるのではなく、少しずつつな
がりのある人物であり、それに合わせて物語
世界も少しずつ広がりを見せます。
一話に出てきた編集者の女性が一番よく登場
していて、スープ屋店長と並ぶ主要人物になっ
ていくようです。

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読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: た行
感想投稿日 : 2022年1月27日
読了日 : 2022年1月27日
本棚登録日 : 2022年1月27日

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