「誤算」
スパイとして、活動するためには、誤算を計算にいれて活しなければならない。その誤算をどこまで計算できるのか、が優秀か否かが決まる要因となると読めた。これは、小説に出てくるスパイだけでなく、実生活においても、どこまで計算・考慮して物事を遂行できるか、が成功するか失敗するかの分かれ目なのであろう。
「失楽園」
巧みな言動で、相手の行動パターンを制約してしまうスパイ。無意識のうちに、相手の言葉が自分の行動原理にされてしまうというのは、考えただけでも恐ろしかった。
「追跡」
結城中佐の過去を追っているはずが、いつの間にか、結城中佐に追われるようになってしまう話。結城中佐は、師匠の言ったことを素直に実践するだけなのに、ここまでの成果を上げるのはすごい!
「暗号名ケルベロス」
スパイがたくさん出てくる中編。なんか、今まで読んだ中で、一番イマイチであったかもしれない。主人公が真相を突き止める際に、どんな未来であっても受け止める、というのは格好いいと思った。ストーリーはほんと微妙。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2013年7月6日
- 読了日 : 2013年7月6日
- 本棚登録日 : 2013年7月6日
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