少年H〈下巻〉 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2000年11月29日発売)
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本棚登録 : 432
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戦時、そして戦後の神戸を、中学生~中学卒業時の少年Hの視点から描く。疎開、空襲、原爆を経て、物心ついた頃から続いていた戦争が、ラジオの放送でパタリと終わる。手のひらを返したように変わる人、変われない人、やっと本心を語れるようになった人、急速にもてはやされる「デモクラシー」論調。その中で「最初から分かっていたはずなのに」と葛藤する、Hや盛夫の心の動きを読んでいると切なくなる。そして、ひとはたくましいと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 戦争・紛争
感想投稿日 : 2011年3月30日
読了日 : 2011年3月29日
本棚登録日 : 2011年3月30日

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