「ディア・ドクター」は映画で観たけれど、小説は内容が全然違っていた。が、僻地の医療を題材にした一連の短編小説の流れから見ると、偽医者っていうのもありなのかな?
話としては、父親との確執を描いた「ディア・ドクター」より、代替医者として島で勤務することになった男の「ありの行列」の方が近い?勤務時間外に老人患者から詐病で呼び出され、詐病と知りつつ延々老人の長い話に付き合ってやる。そしてこう思うのだ。ああ、俺、今、「善いことしてるよ」
東京でバリバリ働いていた若い娘が、父母の死を受け、アルツハイマーの祖母の介護をするため田舎にもどってきた。祖母が生きてる限り娘の幸せは望めない。「満月の代弁者」は悲しい話だ。医者が気休めのためにうその診断をするというのもあり得ることなのかもしれない。
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な行
- 感想投稿日 : 2014年6月2日
- 本棚登録日 : 2014年6月2日
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