「支度篇」は京極一家揃い踏みで、それぞれが私的に、別個と思える事件に誘引されていく。そんな支度が整ったところで、この度も京極堂による始末が施される。村民鏖殺事件と不老不死薬の存在はどう明かされるのか。支度において夥しい怪人物が登場してきて、およそ整理しきれない。割りに淡白に終わりを迎えてしまった。これまでのシリーズに増して荒唐無稽度数が高いのと、榎木津をあそこまでスーパーマンにしちゃっていいのかな。でもって、関口君は人格が取り戻せたのだろうか。読後の鬱憤満載なのに妙な満足感。京極堂の呪術に陥っている。
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- 感想投稿日 : 2015年11月16日
- 読了日 : 2015年11月16日
- 本棚登録日 : 2015年9月17日
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