ルサンチマン (4) (ビッグコミックス)

  • 小学館 (2005年3月30日発売)
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本棚登録 : 312
感想 : 19
4

アイアムアヒーローがあまりに途中すぎて、この作者の完結した話が読みたくて手を出したのだが、気がつけば夢中で読んでしまった。
元々こういった、仮想現実と現実をテーマにしたSFが好きなので、そういう嗜好の人は面白く読めるのではないだろうか。
(ただ、性描写が結構きついと感じたので、注意が必要かも。)
あらすじを整理してみると結構ありふれた話なのかな、という気もしないではないが、今の日本の閉塞感の延長線上に描かれた話なので、設定や描写が妙に生々しく、思わず引き込まれてしまった。
(特に、現実を悲観した「非リア充」の中年が、欲望や悲しみのはけ口を仮想現実に求める様がリアルだ。)
ただし、途中から終盤にかけて、ちぐはぐな展開や性急な伏線回収が目につき、非常に惜しいと感じた。
(ネットで調べると3巻途中で打ち切りが決定したとのことなので、いたしかたないところか。)
今後第2部があるとすれば、是非読んでみたいと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 漫画
感想投稿日 : 2011年7月19日
読了日 : 2011年7月19日
本棚登録日 : 2011年7月19日

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