新装版 よろずや平四郎活人剣 (下) (文春文庫) (文春文庫 ふ 1-37)

著者 :
  • 文藝春秋 (2003年12月5日発売)
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本棚登録 : 655
感想 : 32
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読み終えた後に、人情の温かみがほっこりと心に残る本です。

浪人 神名平四郎はよろずもめごとの仲裁を生業とし、
武士や町人など様々な人々の悩みを解決していきます。

平四郎や依頼人など、全ての登場人物がかもし出す人間臭さに
野暮ったさを感じる反面、愛着を抱いてしまうのは、自分以外の
誰かを思いやる人々の心の優しさが伝わってくるからでしょう。

剣の名手である平四郎は仲裁業を営む一方、旗本である
実家の兄に借り出され、天保年間の政治闘争に巻き込まれて
しまいます。

敵と剣を交える下りは痛快でスカッとします。

とにかく、本全体を包む情の温かさに心和らぎました。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 和書 @時代物
感想投稿日 : 2007年6月12日
本棚登録日 : 2007年6月12日

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