小川洋子さん初読み。主人公は家政婦の「私」。数学を教えていた元大学教授彼の家に派遣される。博士は交通事故により脳機能障害を持ち、記憶は80分しかもたない。当初博士とどう接するかを悩んだが、数学を通して博士の真面目さ、悲しさ、温かさを知る。「私」の息子・ルート君が博士の初めて友達となり、博士への情や家族愛として拡大していく。博士と関わり何気ない発見や出来事が「私」には重要だったのだろう。終始何も起きない日々の暮らしを表現したと思うが、阪神タイガース、江夏といったアクセントが博士との平穏な日々が強調された。
読書状況:読み終わった
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優しい、ホンワカ
- 感想投稿日 : 2021年5月29日
- 読了日 : 2021年5月29日
- 本棚登録日 : 2021年5月29日
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