こんなにも期待を裏切ってくれた本は初めてかもしれない。芥川賞作品は自分に合わないと信じ込み、1年間ほったらかした自分を恥じた。主人公・徳永は漫才コンビ(スパークス)の一人。彼には奇抜な天才である先輩のお笑いコンビ・あほんだらのメンバー神谷がいつもそばにいる。徳永は神谷の常識破りな芸に心酔し、神谷に褒められたい一心で芸を磨く。芸人は常に孤独と戦い、戦う姿勢を示し、自分を成長させないといけない。スパークスの解散ライブ、集大成の漫才の出来栄えにジーンときた。神谷の最後の温泉ダイブでの乳房は最高のオチだった。
読書状況:読み終わった
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涙腺が緩む
- 感想投稿日 : 2020年8月30日
- 読了日 : 2020年8月30日
- 本棚登録日 : 2020年8月30日
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