ヨーロッパの死生観と身体性。
前半で語られるハプスブルク家を代表とする貴族、並びにユダヤ人の埋葬習慣は、現代の日本で主となっている火葬になれた人間としては非常に奇怪な風習に感じる。読み進めていく中に示唆される、「死者」との距離とその結果としての身体性を表現した墓のあり方が、年齢を重ね親族の死に立ち会う回数の増える自分には非常に興味深かった。

カテゴリ 文化

タイトルに惹かれ購入。前半のデータを用いた若者の分析は面白く読めたが、後半以降の著者の主張については違和感を感じる箇所が多分にあった。臨床をされている精神科医というフィルターを通じて直近の世代を考察するという1つの視点を得ることができたので、一読の価値はあると思う。

カテゴリ 新書
ツイートする