荒神 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2017年6月28日発売)
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本棚登録 : 2169
感想 : 173
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なんの予備知識もなく図書館で借りて読み始めましたんで、”怪物”もなにかの本当の仕掛けがあるものかと思って居たら、直球でした。ものすごくビジュアル素晴らしいホラー大作、なんといいますか昔の超能力者が出てくるころの宮部みゆき作品が好きだったのを思い出しましたわ。出てくる怪物は蠱毒とゴーレム(ジューイッシュのラビが作る土人形)を足してハリウッドのゴジラ(98エメリッヒ)とトレマーズ(90アンダーウッド)を足して二で割ったような、かなり濃いヴィラン。しかも第二形態になるところなんぞはそのままゲーム。読みながらもどんどんと頭の中で映像化していくタイプで非常にエンターテイメントでした。今流行りの山登り要素とかもあったり、色々と盛り込まれとるねぇ、、ヴィランだけでなく出てくる人間登場人物や人間以外の登場人物も非常にキャラの勝ったのばかりですばらしいねぇ。ラストはホラーらしくモヤモヤさせられましたしねぇ、、でもハリウッド大型予算映画化したら宗栄はトムクルーズになりそうでイヤだ(笑)。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ホラー・スリラー
感想投稿日 : 2017年8月24日
読了日 : 2017年8月24日
本棚登録日 : 2017年8月24日

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