警察に追われている男が身の見えない女性の家に黙って勝手に隠れ潜んでしまう、という無理矢理な設定なのに、最初から最後までとても納得するお話だった。
人付き合いの苦手な男の心情や行動はそうだろうなぁと思うし、交通事故で視力を失った女性が何のために生き続けるのかの疑問を持ちながら家でじっとして外に出ないとか。2人が少しずつ接点を探ろうとするあたりも描き方がとても良い。
乙一という作家は初めてだったが、この感じが他ではどうなんだろうか。いくつか読んでみようと思う。
タイトルも秀逸。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年11月19日
- 読了日 : 2023年11月19日
- 本棚登録日 : 2023年11月19日
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