カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)

  • 新潮社 (1978年7月20日発売)
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【大雑把な粗筋】
田舎地主のフョードル・カラマーゾフお父ちゃんには三人、もしかしたら四人の息子がいるんだ。
長男のミーチャお兄ちゃん(本名はドミートリイ)は享楽的な性質で、美人のカテリーナさんと婚約しているのに、ちょっと困ったグルーシェ二カちゃん(本名アグラフェーナ)に夢中になっちゃってる。困ったことにフョードルお父ちゃんもこのグルーシェニカちゃんが好きなんだ。だからこの親子はお金と女の人とのことで喧嘩してる。
次男のイワンお兄ちゃんは頭が良くて冷静なんだけど、なんだか考えすぎてややこしくなっている。そのうえイワンお兄ちゃんは、ミーチャお兄ちゃんの婚約者のカテリーナさんのことが好きみたい。
このお話の主人公は三男のアリョーシャくん(本名はアレクセイ)で、僧侶見習いで愛されっ子。
でもカラマーゾフ家の召使のスメルジャコフくんも実はフュードルお父ちゃんの息子なんじゃないかって言われてる。スメルジャコフくんは自分もカラマーゾフかもしれないのに、自分だけ召使いだからひねくれちゃっている。
フョードルお父ちゃんとミーチャお兄ちゃんの喧嘩を止めようとするアリョーシャくんは、イワンお兄ちゃんの考えた神様の存在についてのお話を聞かされるんだ。イワンお兄ちゃんは「罪のない子どもたちが実際に苦しんでいるのに、その後で苦しめた人に罰が下ってどうなるの?神の調和の世界ってなんなんだよ。神がなければ善行も悪行もないよね。だいたいイエス・キリスト本人が現世に降り立ったって、その考えが現世では異端だろ」なんて言うんだ。
アリョーシャくんはびっくりして「イワンお兄ちゃん、その考えはお兄ちゃんを苦しめるよ。お兄ちゃんはそんな考えを抱えてこの先どうやって生きていくの?」って聞いた。するとイワンお兄ちゃんは「カラマーゾフ的に生きるのさ」って答えた。だからアリョーシャくんは「この世の調和と秩序に根拠はあるよ」と言ってイワンお兄ちゃんに口づけをしたんだ。
結局このカラマーゾフの兄弟たちは、お互い似ていないようで、根本はフョードルお父ちゃんの性質を受け継いでいるんだね。

【ロシア人名を覚えるための自己流三原則】
①個人名(洗礼名)+父称+名字
 父フョードルの息子たちの父称は「フョードロウィチ」(フョードルの息子、という意味。※もし娘がいたら「フョードロエヴナ」になりますね)
②愛称や名前の縮小がある。
 アレクセイ⇒アリョーシャ、リョーシェンカ、など。
③名前も名字も、男性名と女性名がある。
 男性名だとアレクサンダー、女性名だとアレクサンドラになる。
 男性姓だとカレーニン、女性姓だとカレーニナになる。

【愛称や呼び方】
一人の人間に対していろいろな呼びかけが出てきますが、お互いの立場や親しさにより変わります。
●愛称での立場や親しさ:
 アレクセイ⇒アリョーシャ(一般的な愛称)、リョーシェチカ(ミーチャお兄ちゃんが呼んでいたので、目下を可愛がる?)、アリョーシカ(卑称的な愛称らしい)
●名前+父称は畏まった呼び方:ミウーソフ氏が仲の悪いフュードルお父ちゃんのことを「ヒョードル・パーヴロヴィチ」と呼ぶのは慇懃無礼な印象を受けました。
●名字は一般的な呼び方:カラマーゾフ

【人物紹介兼もうちょっと丁寧なお話】
❐フョードル・パーヴロヴィチ・カラマーゾフ
 カラマーゾフのお父ちゃん。俗物的でお金にも女にも強欲で芝居かかり、興が高じると神がかり的な言動を見せる田舎領主。自らを卑劣な道化者として振る舞っている。でもそれは自分自身と周りへの腹いせだ。
このフョードルお父ちゃんの性質は息子たちにそれぞれ遺伝している。

❐ドミートリイ・フョードロウィチ・カラマーゾフ(28歳。愛称ミーチャ、ミーチュニカ)
 フョードルお父ちゃんの長男。元大尉。
ミーチャお兄ちゃんのお母さんは、フョードルお父ちゃんの最初の奥さんで資産家の娘のアデライーダさん。しかしフョードルお父ちゃんに愛想を尽かし、幼いミーチャくんを残して去っていった。
ミーチャお兄ちゃんは、しばらくカラマーゾフ家の召使いグレゴーリイさんに育てられてから、母方の親戚のミウーソフ氏により遠縁の家に引き取られていった。
成長したミーチャお兄ちゃんは女好きで放蕩家。
自分が引き継ぐべきアデライーダお母さんの遺産をフョードルお父ちゃんが使い込んでいる!と言って、フョードルお父ちゃんと喧嘩をしている。フョードルお父ちゃんの方もミーチャお兄ちゃんを詐欺で訴えようと裏工作したり、その上グルーシェニカちゃんのことも取り合ってるので泥沼化。

❐イワン・フョードロウィチ・カラマーゾフ(24歳。愛称ワーネチカ)
 フョードルお父ちゃんの次男。
イワンお兄ちゃんとアリョーシャくんのお母さんは、フョードルお父ちゃんの二度目の奥さんのソフィアさん。でも彼女もすぐにフュードルお父ちゃんの本性に気が付いて、神経を患って病死してしまった。
ソフィアお母さんの死後、イワンお兄ちゃんとアリョーシャくんは召使いのグレゴーリイさんに育てられ、その後はソフィアお母さんの後見人、さらにその知人の家で育てられた。
成長したイワンお兄ちゃんは、知性に優れて無神論を語るんだけど、自分で自分の論を信じきれなくて、なんだかややこしい思考の迷路にはまり込んでいる様子。
学生のときに独立してモスクワに住んでいたが、今はフュードルお父ちゃんの家に戻ってきている。

❐アレクセイ・フョードロウィチ・カラマーゾフ(19~20歳くらい。愛称アリョーシャ)
 フョードルお父ちゃんの三男。
修道院のゾシマ長老を尊敬してそのもとで修道士見習いになっている。
子供の頃から人を批判せず、人に批判されず、しかし単純な性質ではなく物事を考えてすべてを許して、つねに落ち着いてる存在。誰もがアリョーシャくんを愛したし、アリョーシャくんもみんなのことを愛した。お騒がせお父ちゃんのヒョードルでさえもこの息子には深い愛情を持った。
作者はアリョーシャがこのお話の主人公と言っているけれど、アリョーシャくん本人が主体の話ではなく、アリョーシャくんは他の人達の間を行き来したり、話を聞いたりして、自ら行動したり考えを話したりしている感じ。

※さて、「カラマーゾフの兄弟」上巻の時点では、離れて暮らしていた三兄弟が父のもとに集まった状態(ミーチャお兄ちゃんとアリョーシャくんは初対面だったと思われる)。三兄弟はお互いに割とうまくやってる。
しかしこの上巻においてのアリョーシャくんのお使いっぷりが実に広範囲だ(笑)。フュードルお父ちゃんにお使い頼まれ、途中でミーチャお兄ちゃんに出会ってカテリーナさんへのお使い頼まれ、そこへ行ったらまた別のお使い頼まれ、その途中でちょっとした事件に遭遇し、だから別のところに行く必要ができて、でも自分自身の急ぎの用事もあって…、という感じ。彼の着ている黒い僧服と合わせて私の頭の中でのアリョーシャくんのイメージは”働き者のアリさん”になっている。どこかで「アリョーシャの移動地図」って出ていないだろうか。この移動もなかなか可愛いいんですよ。「道なりに行ったら遠回りになっちゃうから人んちの塀を乗り越えて裏庭突っ切っちゃえ。あ、知ってる人と出くわしちゃった」みたいな 笑

❐カテリーナ・イワーノヴナ(愛称カーチェニカ)
 ミーチャお兄ちゃんの婚約者。大佐の娘で美人で気位が高い。
女好きで享楽的で放蕩家のミーチャお兄ちゃんは婚約者がいても遊びを辞めない。ミーチャお兄ちゃんもカテリーナさんのことは愛しているのだが、でもそれはお互いを幸せにして、お互いが一緒に幸せになる愛ではないという。
しかしカテリーナさんは、余計にキリスト教的・上級階級的精神で「それでも私が彼の心の支えになるわ!!」と使命感に燃えてしまっている。
最近は、イワンお兄ちゃんからも求愛されてるらしい。

❐グルーシェニカ(正式名アグラフェーナ・アレクサンドロエヴナ)
 地元有力な商人サフソーノフ老人の愛人。
フュードルお父ちゃんとミーチャお兄ちゃんが取り合っている、可愛いけどちょっと困った女の人。

❐ピョートル・アレクサンドロウィチ・ミウーソフ
 フョードルお父ちゃん最初の奥さんアデライーダさん(ミーチャお兄ちゃんの母)の親戚。フョードルお父ちゃんのとは互いを忌み嫌っている。ミウーソフ氏としては、フュードルお父ちゃんとは関わりたくないだけど、フュードルお父ちゃんの方はついついミウーソフ氏へに嫌がらせしたくなってしまうようだ。

❐グリゴーリイ・ワシーリエウィチ・クトゥゾフ、妻マルファ・イグナーチエヴナ・クトゥゾワ
 カラマーゾフ家の老召使い夫婦。頑固で義理堅いグレゴーリイさんは、薄給になってもフュードルお父ちゃんに使え続け、それぞれ母を亡くして父に顧みられなかった三兄弟の面倒を見た。そのうえフョードルお父ちゃんの私生児と噂されるスメルジャコフくんを自分たちの子供として育てた。
でもせっかく育ててやったスメルジャコフくんからも、ミーチャお兄ちゃんからも軽んじられてしまっていて、実に心外だ。

❐スメルジャコフ(本名パーヴェル・フョードロウィチ・スメルジャコフ)
 母はリザヴェータ・スメルジャーシチャヤちゃん(悪臭のひどい女、という呼び名)という白痴娘。あちこちうろつき外で寝ているから常に汚れていたけれど、悪気のない存在でむしろ村からは神がかりとしてマスコット的存在だった(座敷童子みたいなもの?)。
しかしある時お腹が大きくなり、カラマーゾフ家の敷地の隅で男の子を産み、そして死んだ。男の子はグリゴーリイさんと奥さんにより育てられた。
フョードルお父ちゃんがリザヴェータちゃんを押し倒したという噂があり、スメルジャコフくんはフョードルの私生児と言われている。フョードルお父ちゃんはヤッてねーよ!って言うけれど、産まれた息子が自分の家の料理人召使いとして育つことは承諾している。そのため父称「フョードロウィチ」がいつの間にか定着した。
「スメルジャコフ」という名字はフョードルお父ちゃんがつけたのだが、臭いヤツとかいう意味だよね、悪趣味だ。

❐ゾシマ長老
 ”長老”とは、ロシア正教会において、精神的指導を行う年長の修道者。
ゾシマ長老は、修道者たちだけでなく周辺の住民からも敬愛を受けている。
アリョーシャくんが敬愛してその門下に入っている。だが今は年老いて死の床についている。
カラマーゾフ親子話し合いの場所として僧院を提供する。

❐商人サムソーノフ
 グルーシェ二カちゃんを愛人にしている老人。

❐ラキーチン
 神学生。アリョーシャの友人。カラマーゾフ家に皮肉的な目線を向けている。

❐ビョートル・フォミーチ・カルガーノフ
 ミウーソフ氏が面倒を見ている学生。アリョーシャの友人。

❐チェルノマーゾフ一家
 父ニコライ・チェルノマーゾフ 
 母アリーナ・ペトローヴナ
 娘ワルワーラ・ニコラーエヴナ、ニーノチカ・二コラーエヴナ
 息子イリューシャ
ニコライ・チェルマーゾフは、どこか人を苛立たせるヘチマに似た男。元二等大尉だが今は貧乏暮らしになってしまっている。小心さと厚かましさをもち、人に虐げられるのが当たり前だが突然爆発するような男。ミーチャお兄ちゃんといざこざがあった。息子のイリューシャはそのことで学校の友人たちと揉めている。
そしてその現場に行きあったアリョーシャくんは、チェルマーゾフ家と関わるようになってゆく。

❐ホフラコワ夫人、娘のリーズ(リザベッタのフランス風愛称)
 ゴシップ好きお喋り好き世話焼き上流階級のご婦人と、車椅子の娘さん。
リーズちゃんは衝動的にアリョーシャくんに求愛の手紙を書いてしまった。落ち着いてから後悔して「あの手紙は返して忘れてください」っていうんだけど、アリョーシャくんは笑顔でリーズちゃんの手を取って「ぼくはもうすぐ僧院を出なければいけないんです。そうしたら手紙に書いてあるように、ぼくたち結婚しましょう」って言った。
…なんというかわいく平和なカップル(笑)。しかし私の読者としての勘が「この二人結婚はできないだろうな」と思ってしまうのよ。

❐わたし
 「カラマーゾフの兄弟」の語り手。のちになってカラマーゾフ兄弟に起きたことを調べて書き残している。しかし”わたし”自身がその場に居合わせているようだから、作家があとから調べたとかではなく、同じ村の人とかかなりカラマーゾフに近い位置にいる人物の様相。

【イワンの『大審問官』 とりあえず自己メモ。間違ってるかも】
 イワンお兄ちゃんが考えた一代叙事詩。
 『神の存在を教わった大人が、それでも罪を犯すなら本人の問題。でもそのツケがなんの罪もない子供に向かっている。現実的に子供が苦しんだのに、その後で神の罰が下ってもなんの意味があるのだ?神による調和の取れた愛の世界のために子供たちの犠牲が必要なのか?おれは神を認めている。だが子供の犠牲の上になりたつ神の世界など認められない。
もしも宗教裁判が盛んだった15世紀にイエス・キリストが降り立ったとしよう。きっと大審問官はイエスを異端者として捕らえるだろう、そして言うだろう。
「あなたは愛と自由とを唱えた。だが現実の人間にとって、良心の自由を任されることは負担なのだ。
あなたは天の御国に昇り、この世のことは教皇が受け継いだのだ。人間は自由の重荷よりも、現実のパンを与えてくれる者に従いたがっている。人々は自由を放棄することにより自由になったのだ。だから我々が市民のために秩序と善悪の判断を行っている。現実に必要なのは神だけではなく悪魔も必要なのだ。
いまさらあなたは何の用で来たのだ。いまのキリスト教社会において、イエス・キリスト本人の”愛と自由”は負担で不要なのだ」
 だがイエスは、自分を裁き処刑しようとするこの大審問官に口づけをして立ち去るのだろう』
この話を聞いたアリョーシャくんは「世界の調和の根拠はあるよ。すべてのことを赦せる人は存在するし(※イエス・キリストのこと)、この世界の調和はその人を土台にして築かれるんだ」といってイワンお兄ちゃんに口づけをする。すると一瞬イワンお兄ちゃんの心は燃え立った。大審問官がそうだったように、イワンお兄ちゃんも本当は神の愛を信じて、人々が本当に美しい心を持ち、迫害者と非迫害者が抱き合えるような、調和の取れた世界を求めているのだろう。

【神への考え方 とりあえず自己メモ。間違ってるかも】
❐ミーチャお兄ちゃん:神を信じているし、イエス・キリストが人間のために払った犠牲とイエスが自分たちの主だともわかっている。そしてカテリーナさんの心の崇高さには敬意を持っている。
だからこそ結婚はできないし、自分はいつか破滅するかもしれない遊びのほうを選んでしまう。

❐イワンお兄ちゃん:神の存在を認めているが、今の現世では不要だとか、犠牲の上で作られた神の調和の世界は不要だとか言う意味での無神論者。周りからは「でもあなたこそが神を信じたがっているのでは?」と言われている。

❐アリョーシャくん:イワンお兄ちゃんが苦しむこの世の矛盾を先天的に受け入れていて、そのすべてを赦す存在があると知っている。そして自分も調和のとれた世界の一員であるために僧院にいる。

❐スメルジャコフくん:神はいる、という皆さんの考えはわかってますよ。でもそれを否定するのも人間の権利ですよね?神を否定して破門されたらもう神に対しての責任はなくなるし、神は私を裁くことはできなくなりますよね?
神はいらっしゃいます。しかしこの世の不信心者や信仰のない者全員をいちいち裁いていられないんだったら、私がちょっと神を疑ったって許してくださいますよね?

【カラマーゾワ的とは とりあえず自己メモ。間違ってるかも】
 地上的、現実的、即物的、狂暴で荒削り。何をやったって全て許される、いや許せよ。
だからいいじゃん!となっているのが父ちゃん兄ちゃんたち。
彼らに変な知恵をつけられちゃったのがスメルジャコフくん。
理解した上で自分の役割を果たしてバランスを取ろうとしているのがアリョーシャくん。?
アリョーシャくんは、ミーチャお兄ちゃんの放蕩を聞くと「兄さんと自分は全く同じ。僕はまだ階段の下の段にいて、兄さんは上の段にいるだけで、僕たちは同類だ」って言っている。

※追記
中巻レビューはこちら
https://booklog.jp/users/junsuido/archives/1/4102010114

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ●露西亜文学
感想投稿日 : 2020年9月11日
読了日 : 2020年9月11日
本棚登録日 : 2020年9月11日

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コメント 2件

ハイジさんのコメント
2020/09/11

淳水堂さん
こんにちは(^ ^)

これから読もう読もうと思い、本棚に飾って早数年…(笑)
とても噛み砕かれてわかりやすく、楽しくまとめてくださってありがとうございます!
素晴らしいレビューですね。
ますます読むのが楽しみになりました。
キリスト教に対する考え方を理解するのに苦しみそうですが(「罪と罰」でもやはりこの部分がわからず…)他はとても面白そうです♪
引き続きレビューを楽しみにしております。
私も今年中には読みたいです(笑)

淳水堂さんのコメント
2020/09/11

ハイジさん コメントありがとうございます!酔って書いたレビューなので軽い調子になったのですが、反応してくださってとても嬉しいです\(^o^)/
「カラマーゾフの兄弟」は、私も読もう読もうと思いっていたのですが、未完(1部だけ書いて2部書けなかった?)という噂を聞いていたので手を出しづらかったのですが、やはり死ぬまでには読まないとなーーとついに着手!キリスト教部分と、ロシアの時代背景部分はやっぱりわからないし、もし読み返してもわからないだろうなあ(・_・;)、ドストエフスキーが凄いということはよくわかりましたが(笑)でも結局は人間の営みの話なのだから、ストーリーは面白いのです。

そして私が一番疑問だったのは、書き手の”わたし”が何者なのか?であったりする(笑)カラマーゾフ事情に詳しいし、どうやら直接知っていることもあるようだし、あなた何者?って感じです。私もまだまだ中巻下巻がありますが、本の旅に行ってきますーー。

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