他国語には翻訳できない、その国ならではの言いまわし。
言葉は訳せなくても、その気持ちは分かるなあという言葉たち。
美しい情景、素敵な心の持ち方を表すもの。
❐MANGATA
スウェーデン語「水面に映った道のように見える月明かり」
日本語でも水の上に顕われる情景を表す言葉は、水面、水泡、澪、水脈…などなどあるけれど、月明かりの道という言葉が出てくるのは美しいですね。
❐MERAKI
ギリシャ語「料理などなにかに自分の魂と愛情を目いっぱい注いでいる」
心がこもっている、という状態ですね。
❐JUGAAD
ヒンディー語「最低限の道具や材料でとにかくどうにかして問題を解決すること」
ギリギリの状態ですが、できたら格好いいですね。
❐UBUNTU
ズールー語「あなたの中に私は私の価値を見出し、私の中にあなたはあなたの価値を見出す⇒人の優しさ」
人権標語にそのまま使えそう。
❐NAZ
ウルドゥー語「だれかに無条件に愛されることによって生まれてくる自信と心の安定」
その土地ならではの価値観や情景による言葉もあります。
❐GURFA
アラビア語「片方の手のひらに載せられるだけの水の量」
日本語では少ない量だと思いそうですが、アラビア語だと貴重という意味なのでしょうか。
「湯水の如く」も日本語だと惜しげなくどんどん使うという意味ですが、アラビア語だと大切に扱うとなりそうな気がします。
❐PORONKUSEMA
フィンランド語「トナカイが休憩なしで疲れず移動できる距離」
トナカイが出てくるところがフィンランド。どういった場合に使うのだろう。
❐PISANZAPRA
マレー語「バナナを食べる所要時間」
日本だと「○○でご飯が食べられる」のような言いまわしかと思ったけれど(見事なホームランとかで「これでご飯が何杯でも」みたいな言い方しますよね)、
「マレーの民話では人喰い鬼は昼間はバナナの木に隠れている」ということなので、うっかりしていると危険だよ、という意味もあるのか??
身につまされる言葉。
❐AKIHI
ハワイ語「だれかに道をしえてもらい、歩き始めたとたん教わったばかりの方向を忘れたとき」
仕事でいえば、指示を受けたけれど、完成図や本質が分からないから、具体的なやり方が浮かばないような時でしょうか。
❐TIMA
アイスランド語「時間やお金があるのに、それを潰す気持ちの準備ができていない」
急に分不相応なものを手に入れてしまったときの戸惑いのようなものか。準備は必要ですね。
日本語からはこちら。
❐KOMOREBI 木漏れ日「木々の葉の隙間から射す日の光」
❐BOKETTO ボケっと「なにも特別なことを考えず、ぼんやり遠くを見ている気持ち。日本人が何も考えないでいることに名前を付けるほどそれを大事にしていることは素敵なこと」
❐WABISABI 侘び寂び「生と死の自然のサイクルを受け入れ、不完全さの中にある美を見出す」
❐TSUNDOKU 積ん読「買ってきた本を読まずに積んでおく」
積ん読に関しては、とりあえず積んでおく、というダジャレのようなニュアンスだと分かるのだろうか…
- 感想投稿日 : 2019年11月9日
- 読了日 : 2019年11月9日
- 本棚登録日 : 2019年11月9日
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