日本をダメにしたB層の研究

著者 :
  • 講談社 (2012年10月19日発売)
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感想 : 89
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身内の話で恐縮だが、うちの親はなぜ朝から晩までテレビを飽きもせず見ているのか?番組のほとんどはヤラセだと自ら言っているにもかかわらず??積極的に見たい番組がなくても、ガチャガチャリモコンを操作して、探してまで見続ける。毎週日曜日の朝に「サンデーモーニング」をなぜ楽しそうに見ているのか?なぜ今もなお民主党を支持し続け、自民党が嫌いなのか?なぜ小沢一郎が好きなのか?某弁当チェーンの唐揚げ弁当が超美味いとタレントが言っていたので、実際買ってみたらまずかった。にもかかわらずテレビを見続け、ウソばっかりの情報を妄信し、メモまでとったりするのはなぜ?本当によくわからない。数年前に積極的にテレビを見ることを止めた自分とは、政治関係のトピックは特に話が咬み合わない。もしかするとこの本にヒントがあるかもしれないと思って読んでみた。B層とはマスコミ報道に流されやすい比較的IQが低い人達を指すらしい。新聞を丹念に読み、テレビニュースを熱心に見る。そして自分たちが合理的で理性的であることに深く満足している。。権威を嫌う一方で権威に弱い。テレビや新聞の報道、政治家や大学教授の言葉を鵜呑みにし、踊らされ、騙されたと憤慨し、その後も永遠に騙され続ける。あぁ、頭痛くなってきた。。昔は親が子供に対して「テレビばかり見ているとバカになるぞ」と叱ったものだが、今は逆のようだ。親の目を覚まさせるにはどうしたらよいか?その方法まではわからなかった。重要な研究課題である。。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 哲学
感想投稿日 : 2014年4月19日
読了日 : 2014年4月19日
本棚登録日 : 2014年4月19日

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