繁殖 (小学館文庫 せ 2-3)

著者 :
  • 小学館 (2007年12月4日発売)
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本棚登録 : 461
感想 : 47
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北関東の農村風景が残る幼稚園に桧垣学は、訪れていた。恋人の原島聡美がこの幼稚園の先生をしてた。今日は、夏の暑い日。園児達は、父兄と一緒に農業研修に出掛けてた。桧垣は、聡美のために手伝いにきてた。おにぎりと鴨鍋のお昼御飯。無事に終ったと思われたが、その日の夜相次いで病院に駆け込む園児たちが・・・。
園児達の症状をみて、おにぎりの杜撰な管理から出た単純な食中毒だと思われた。だが、大人に一人も症状が出ないのは、おかしい・・。病院の医師の町田信夫は、慎重に原因を調べる。吐しゃ物を調べるとカドミウムが検出された。公害病の「イタイイタイ病」の原因となった物だった。
安易な発表が農家の風評被害に繋がる事を恐れて、病院・保健所・警察
は、慎重に捜査を開始した。毒を盛ったのは、誰か?毒は、どこから来たのか?真相は・・・。

第一回小学館文庫小説賞を受賞した仙川環の作品です。医療ジャーナリストによる医療ミステリーの第三弾です。医療ミステリーは、海堂尊「チームバチスタの栄光」が真っ先に浮かぶ人が多いかな?個人的には、こちらのミステリーの方が好きです。面白いと思うので、仙川環の本を読んで見てくださいね

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: サイエンスミステリー
感想投稿日 : 2009年1月11日
読了日 : 2009年1月11日
本棚登録日 : 2009年1月11日

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