日本の風俗嬢 (新潮新書 581)

著者 :
  • 新潮社 (2014年8月9日発売)
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日本の風俗嬢を中心に、その実態を本人や雇用主など多岐に渡って述べられています。セックスワーカーの種類、それぞれの収入、勤務している人の種類、取り巻く人々の種類など、日頃知らない世界である故に興味をひく内容もあります。そのテーマと並行して、実態はそれほど稼げなくなってしまった、昔より気軽に入っていける世界になったことで競争が激化し、それが負のスパイラルを発生している。
この仕事を、世間で言われるような単に恥ずべき消し去るべきものとして扱うことではなく、必要でありそのための法律含めた整備の必要性を訴えられています。
やりたい仕事を、安全に不安なしに、それが出来ていない最後の職場であること、そしてここがなくなると生きていけない人が多数発生すること、偏見を見直し考えてみるべきことだと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 社会・文化
感想投稿日 : 2015年6月6日
読了日 : 2015年6月6日
本棚登録日 : 2015年1月4日

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