日本人が今取り戻さなければならない霊性というものについて。2部構成になっていて、第一部は、内田先生が相愛大学にての講義です。ここでは、なぜ霊性が必要なのか。それはどのようにして現れ、解されていったのか。それを取り戻すためには、なにをしなければならないのかについて、非常に身近に分かりやすく書かれています。ここだけでも読む価値あると思います。理解できることしか見ない姿勢が変わることを感じています。
第二部は、釈先生が内田先生の寺子屋ゼミにてされた講義内容です。鈴木大拙の「日本的霊性」をテキストに霊性に迫っています。日本的とあるように、日本にはそういったものがすでにあって、そのため仏教やキリスト教も元の宗教と違って日本的なものに変質してしまう、そのからくりが目を覚まさせられます。また、第一部の内田先生の話に振り返っての話もあり、霊性についてさらに深めることができました。
なんとなくわかること。今までは、明確に説明できないので、それを出すことに躊躇し、見えないふりまでしていました。せめて認め、どう付き合っていくのか考えたいと思います。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
社会・文化
- 感想投稿日 : 2015年2月10日
- 読了日 : 2015年2月10日
- 本棚登録日 : 2014年9月1日
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