今の私たちの認識に「違うよ」と投げかける、そういう驚きを感じながら読ませていただきました。ヨーロッパはEUで一枚岩とは言わないまでも、共通の問題に対して団結しているように思ってはいました。しかしながらそれは幻想で、実際はドイツが主である、国家間の階層が出来上がっているということは、荒唐無稽とは思えない説得力がありました。著者の語り口に引きずられると、ドイツを第二次大戦のナチスのように見てしまいかねない、そんな危うさを感じました。
ロシアに対しての、今までの偏見に対しては変えられました。あの国は女子の活用にも、若者の教育にも学ぶことが多いものがあります。民主主義国家が必ずしも正解とは盲信してはいけないと戒められたように思います。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
政治
- 感想投稿日 : 2016年4月16日
- 読了日 : 2016年4月16日
- 本棚登録日 : 2016年4月11日
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