つくもがみ、遊ぼうよ

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2013年3月27日発売)
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本棚登録 : 606
感想 : 96
4

「つくもがみ」シリーズの2作目。
江戸時代に妖怪、というお得意のジャンルです。

物が100年たつと、付喪神が憑くという。
損料屋の「出雲屋」という江戸時代のレンタルショップが舞台。
長屋は狭く、火事も多かったため、日用品のレンタルがごく普通のことだったそう。

お紅と清次という血の繋がらない姉弟がやっていた店。
今は二人が結婚して、子供も育っています。
きょうだい同様に仲良く暮らす幼馴染の十夜たち3人。
十夜と市助の二人は、女の子のこりんを守ろうという気持ちもあったり。
子供が主に活躍するので、雰囲気はのんびり、十代向けのような~毒がない感じ。
事件はよく読むと、重いものも含んではいるのですが。

双六のそう六という、つくもがみがあらたに登場。
双六が難しくて上がる人が少ないと不満を言ったり。小さなつくもがみが偉そうな口を利きつつ、ちょこちょこと活躍します。
1作目では、直接は口を利かなかったつくもがみ達。
ふだんは皆ふつうに喋るようになっていて、よその人にばれないように大慌て。
江戸情緒と優しい気分を味わえます☆

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 時代小説
感想投稿日 : 2014年6月9日
読了日 : 2014年5月4日
本棚登録日 : 2014年4月29日

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