あつあつ卵の不吉な火曜日 (卵料理のカフェ 1) (ランダムハウス講談社 チ 1-9 卵料理のカフェ 1)
- 武田ランダムハウスジャパン (2009年12月10日発売)
お茶と探偵シリーズの作者の、新シリーズ。
わけありのアラフィフ女性3人組が開いたカフェが舞台。
40代のスザンヌ・ベイツは、夫をガンで亡くして4ヶ月。
シルバーブロンドの髪でよく日焼けしている活気に満ちた女性だ。
仕事に困り、自らオーナーとなって卵料理が中心のカフェ「カックルベリー・クラブ」を立ち上げた。
幼馴染の親友トニが給仕係。赤毛で細身、夫のジュニアと離婚申請中。
50代の頼りになる友人ペトラが調理係で、併設したニット素材の店も担当。
スザンヌは本を置いているコーナーなど、すべてに目を光らせる。
3ヵ月後、店は軌道に乗っていた。
夜には読書会を開いてみたり、たまにイギリス式のお茶会や、ニット好きの集まりも企画してみたところ。
スザンヌも世話になった弁護士のボブが、店の裏で事件に。
3人は、いやおうなく事件に巻き込まれる。
ボブの妻はロマンス作家のカーメン・コープランドで、見るからにゴージャス。ボブとは別居結婚だった。
宗教コミューンの女性が困っていることを知り、何とか助け出したいと思うスザンヌ。
そんなとき、スザンヌの亡くなった夫に思わぬ疑惑が持ち上がり、夫の名誉のためにも、スザンヌの好奇心はさらなる行動へばく進!
こわもての保安官ドゥーギーもカフェの常連で、スザンヌと睨み合い口げんかしながら、だんだん協力体制に。
絵はがきのように美しい田舎町キンドレッドでの事件簿。
お茶と探偵シリーズは、古都チャールストンでの優雅なお茶会が多いので、このほうがより庶民的な雰囲気です。レシピも、作れそうな料理が多い。
ミステリ要素はやや多目で、書き慣れて来た感じはあります。
でも、自分の趣味がある人向けに~店を出したいという夢を満足させるような描写が一番多いかな。
- 感想投稿日 : 2013年5月4日
- 読了日 : 2013年4月25日
- 本棚登録日 : 2013年4月25日
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