「氷の天使」に始まるマロリーのシリーズ5作目。
ニューヨーク市警の巡査部長キャシー・マロリーは冷たい緑の目に金髪の美女。浮浪児として育った凄惨な過去のため、社会病質者とまで評価されたこともある特異な性格。
頭の良さはもっぱらハッカーとして生かされ、養父のマコーヴィッツ警部亡き後は、身近な人々には心配されています。
クールな態度に情熱を秘めたマロリーがカッコ良く、切れの良いきらきらした文章も相変わらずです。
マジックの大きな催しで、著名なマジシャンがニューヨークに集合!
幻のイリュージョンを復活させようとしたマジシャンが公衆の面前でクロスボウに貫かれて死亡。マジックの失敗だったのか?殺人と睨んだマロリーの孤軍奮闘が始まります。
周りの人間との衝突は何かと絶えないのですが…
マロリーの非公式の相棒チャールズは人の良い大男。チャールズの叔父のマックスが伝説的なマジシャンだったので、第一作からマジックの話は絡んでいましたが、今回は全体的にちりばめられていて、舞台効果のような大人っぽいムードを盛り上げています。
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カテゴリ:
ミステリ(ヒロイン)
- 感想投稿日 : 2009年9月24日
- 本棚登録日 : 2009年9月24日
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