午前零時のサンドリヨン (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社 (2012年10月21日発売)
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本棚登録 : 1407
感想 : 125
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高校生マジシャンが謎を解く学園ミステリ。

須川くんは、高校に入ってクラスメートの酉乃初に一目惚れ。
窓の外をぼんやり眺めていることが多い彼女は、長い髪の美少女。
孤独がちな暗い雰囲気で、話しかけることも出来ないでいた。

姉につれられて入ったレストラン・バー「サンドリヨン」で、マジックを披露している彼女に遭遇。そこは初のおじの店だったのだ。
別人のように華やかで大人っぽい彼女に、ますます惹かれる。
昼食も一人で食べる初と一緒にすごそうと探し回る須川君。
不思議な出来事が起きると彼女に相談を持ちかけたり、何かと努力するのだが?
中学時代のあだ名がポチという、やさしい男の子。
酉乃初の心をつかめるか?

内気な酉乃が抱えていたこととは。
八反丸芹華(本名)という派手な女子は酉乃と中学が同じで、露骨な敵意を向けてくる。
それにも理由があったのだが‥

マジックの技も楽しめるミステリ。
頭が切れる酉乃初だが、心はナイーブな16歳。
さらに、ヘタレ気味の須川君の視点から描かれるので、もどかしくもかわいらしい青春ものになっています。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ(ヒロイン)
感想投稿日 : 2012年12月29日
読了日 : 2012年11月20日
本棚登録日 : 2012年11月20日

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