ぷっと吹き出してしまうようなタイトル。
いつもわかりやすく現実味のある作風ですね。
参考になる?かどうかは…
望登子の姑が急になくなり、マンションの部屋が遺されました。自分で遺品整理をすると決めたものの、よく知らない土地、あまり来なかった部屋…
しかも、エレベーターなしの4階という。
なぜこんなに、よくもこれほど溜め込んだと呆れるほどの物が大量にあったのです。
途方に暮れつつ通っていましたが、なぜか誰かが部屋に入っているような気がする…?
そんな小さな謎もありつつ、ご近所の人との出会いもあり、思わぬ助けを得ることも出来るようになっていきます。
実母はすでに亡くしている望登子でしたが、自分で身の回りのことをすっかり片付けて逝ったことを思い出しては、姑はだらしないと感じます。
ところが、姑の部屋に物が多くなりがちな理由や、おせっかいだけど温かな人柄を知ることにも。
そして実母のほうも、通り一遍ではないのですよね。
ユーモアと物語性、現実に起こりそうなことをうまく混ぜ合わせ、大仕事を乗り切る力を応援してくれそう?
老人の部屋にはこういう物が多い、あるある!な現象には笑えます。
私の場合、大きな物置と化した家で実の親が捨てなかった物に囲まれ、「でも汚宅にはしない!」ように「倦まず弛まず」「一度に一つずつ」と自分に言い聞かせながら、少しずつ何かやっていますので。
あ~、思わぬ手助けが欲しい!(笑)
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
国内小説
- 感想投稿日 : 2020年3月20日
- 読了日 : 2019年10月22日
- 本棚登録日 : 2020年3月20日
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