嘘をもうひとつだけ (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2003年2月14日発売)
3.24
  • (300)
  • (1131)
  • (2818)
  • (486)
  • (57)
本棚登録 : 16614
感想 : 1108
4

加賀刑事シリーズ第6作
膝の故障が原因で、引退した元バレーダンサーの転落死を捜査する「嘘をもうひとつだけ」 子供を車の中に置き去りにして、パチンコに嵌まってしまう事件の「冷たい灼熱」 娘と、2人暮らしの家で、母親の恋人が殺されていた事件の「第二の希望」 不倫相手と共謀して、夫を殺そうとする「狂った計算」 加賀恭一郎と会う約束の日に、交通事故を起こした、大学時代の友人の事故の謎を解く「友の助言」 の5篇からなる短編集。
相変わらず、周到な罠を仕掛け、ジリジリと、犯人を追い詰めて行く所は、見事。短編ならではの、サクサク感がいい。
本書は、2000年4月、単行本として刊行されました。とある通り、《寿退社》や《行かず後家》等、今や、死語となっている言葉が出てくるのが、可笑しい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年7月9日
読了日 : 2021年7月9日
本棚登録日 : 2021年7月9日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする