ドンデン返し、してやられた!
一つの事件を、2つの別の捜査チームが負う。それぞれのチーム(バディ)の若手の方目線で話が進んでいく。警察組織の影の部分、やくざと半グレの共生と抗争、裏の事件談組織、生活安全課のモテ女…一つの事件の様々な面が重なりタペストリーのごとく模様が浮かび出す。
ところが…のオチ、意外性はかなりある(俺比)んだが、せっかくのタペストリーとは違う模様に見えるんだが…。この犯人説はこれでありやと思うが、ミスリードに持って行く方向が何か違うように思えたのがちょっと残念。
佐々木譲の小説は余韻を楽しむ小説、という自説を持っているが、この作品の余韻は少々苦い雑味を含んでると感じた。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本小説
- 感想投稿日 : 2020年1月13日
- 読了日 : 2020年1月13日
- 本棚登録日 : 2019年12月26日
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