百物語 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1995年11月30日発売)
3.97
  • (186)
  • (97)
  • (182)
  • (7)
  • (1)
本棚登録 : 1096
感想 : 155
5

江戸時代を舞台にした怪異譚で百物語作法に則り、99話収録。
8ページに1~3話、又は8ページずつ上下で2話の構成。
99話目は16ページ。
夜の闇は濃く、山野は深く、生けるモノや死せるモノだけでなく、
生きものや魑魅魍魎も、身近にあった頃の怪異譚です。
日常での、ちょっと不可思議な話というような感じの語り口で、
淡々とした印象だけど、言葉の代わりに絵で、はっとさせられます。
また、人間の心根の複雑さも、考えさせられます。
読みながら、頭にふと浮かんだのは諸星大二郎の「諸怪志異」
あちらは中国の怪異譚。やはり身近に魑魅魍魎がいる話だけど、
舞台設定の違いで味わいが違うものだなぁと思いました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: マンガ・アニメ
感想投稿日 : 2020年2月24日
読了日 : 2020年2月24日
本棚登録日 : 2020年2月18日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする