江戸時代を舞台にした怪異譚で百物語作法に則り、99話収録。
8ページに1~3話、又は8ページずつ上下で2話の構成。
99話目は16ページ。
夜の闇は濃く、山野は深く、生けるモノや死せるモノだけでなく、
生きものや魑魅魍魎も、身近にあった頃の怪異譚です。
日常での、ちょっと不可思議な話というような感じの語り口で、
淡々とした印象だけど、言葉の代わりに絵で、はっとさせられます。
また、人間の心根の複雑さも、考えさせられます。
読みながら、頭にふと浮かんだのは諸星大二郎の「諸怪志異」
あちらは中国の怪異譚。やはり身近に魑魅魍魎がいる話だけど、
舞台設定の違いで味わいが違うものだなぁと思いました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
マンガ・アニメ
- 感想投稿日 : 2020年2月24日
- 読了日 : 2020年2月24日
- 本棚登録日 : 2020年2月18日
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