帯にビタミン小説、とある。
元気になれる話だと。
私は擦れているので、「ほう…じゃあ元気にしてもらおうか」と偉そうな態度で臨んだが、見事に元気になれたのでした(๑・̑◡・̑๑)パアア✳︎
しかしまさか短編集だとは。
件のアッコちゃんの話もめっちゃ短い。
もう一行目からアッコちゃんと主人公との絡み。いきなり本題、はスムーズで良い。
バリバリのキャリアウーマンの彼女が取っている昼食と、地味目の派遣社員、みちこのお弁当を交換するというもの。
私なりに「元気もらえるポイント」をまとめてみました。
その1:アッコちゃんのキャラ勝ちすぎ。
めちゃくちゃアグレッシブ。やりたいことをやる!それだけ!と、物凄いエネルギーを感じる。
見た目威圧感が凄いのに、女性らしい一面や思いやりを見せる一面があり、ギャップ萌え。
その2:非日常。
アッコちゃんのランチがバラエティに富みすぎて、「明日はどんな事が起こるんだろう」というワクワク感。また、自分が知らなかった世界を見られるので、視界が開けたように明るい気持ちになる。
その3:あまりにも説明がない。
短さは計算のうちだったか…!と拳を握る。
限られたページの中でチラ見えするアッコちゃんの素顔。もっと知りたい、という欲求が高まる。
しかし彼女は決して自分から語らない。
背中を見て学べ、というタイプ。
聞こうものなら「タイムイズマネー!こちらからの質問にだけ答えなさい」と怒られる。
代わりに、出会う人を伝ってアッコちゃんの意外な一面を知る。この伝聞ってやつは魅力3割増しで伝わるんだよなぁ。
最後の一編に出てくるレミちゃんも素晴らしい。ここも「何も考えていないような娘が実は本質を見抜いており、バリバリ問題解決しちゃう」というギャップ萌えが盛り込まれている。
何食べたら、こんな打たれ強いステキな子に育つのやら。
やっぱりエネルギーのある人はいいね。
見事に元気にしてもらえました!
- 感想投稿日 : 2020年10月12日
- 読了日 : 2020年10月12日
- 本棚登録日 : 2020年10月9日
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