ランチのアッコちゃん (双葉文庫)

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著者 : 柚木麻子
  • 双葉社 (2015年2月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575517569

ランチのアッコちゃん (双葉文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 祝・文庫化☆
    快作です!
    働く女達の憂さや迷いを晴らす楽しい展開で、元気が出ますよ~。

    第1話 ランチのアッコちゃん
    派遣社員の三智子は、雲と木社という小さな出版社に勤めている。
    4年付き合った恋人に振られた翌日、上司のアッコから意外な申し出を受ける。
    お弁当とランチを一週間交換しようというのだ。
    アッコちゃんこと黒川部長は、長身で独身の45歳。営業部唯一の女子正社員で、一人だけセレブ感を漂わせている。
    曜日ごとに行く店とランチが決まっているというアッコ部長。
    知らない世界をのぞき見ることになった三智子は?
    軽快で、現実的ではないが~ありえないほどでもない予想外な面白さ。
    だんだん元気になる三智子が嬉しい。

    第2話 夜食のアッコちゃん
    雲と木社は倒産、別な会社で働いている三智子。
    正社員と派遣社員の間に立って困っていたとき、「東京ポトフ」のワゴンをやっているアッコちゃんに再会する。
    一週間、仕事を手伝うと申し出て、問題解決のヒントを得ることに。

    第3話 夜の大捜査先生
    30歳になる野百合は合コンに精を出していた。
    3年以内には結婚したいから。
    中高一貫の出身校の名を出すと、好印象をもたれるのだが、実は在学中スカートを改造し遊びまわっている不良だった。
    当時の先生、前園が今も繁華街で生徒を追っているところに出くわし、生徒を探すことに。

    第4話 ゆとりのビアガーデン
    総合商社に入ってきた新入社員の玲実。
    ゆとり世代の典型でまったく使えない女の子。3ヶ月で辞めたのだが、社長の雅之は今思い出しても苦笑するほど。
    ところが、その玲実がビルの屋上でビアガーデンを始めるという‥?

    アッコちゃんの話が2話で終わってしまうのはちょっと残念だけど、後の話にも少しずつ出てきます。
    のほほんと明るい玲実の個性がまったく違っていて、社長にも育てられたとは言いがたいが、これはこれで視点の変わる面白さ。
    なかなか秀逸でした。
    ちょっとだけど現実に参考になるような言葉もちゃんとあり、夢のあるエピソードが楽しい☆

  • ビタミン小説、うん、なるほど。

    作中に『かもめ食堂』と『食堂かたつむり』が出てきて、思わず吹き出してしまった。
    食べることは、生きること。
    美味しそうなご飯が出てくる小説は大好きなのだけど、アッコちゃんはそれだけではなく、ちゃんとその人の持つ力を見ている。

    仕事をする上で大切な元気。
    いつも、ないがしろにしがちだけど、笑っていることや満たされていることは仕事にも生きるんだと思う。

    そういうメッセージをきちんと受け止めて、自分も何か出来るかな、とか、今日は美味しいものが食べたいな、と思わせることが出来る物語は、魔法だ。

  • アッコさんが出てくる1.2話は面白かったです。3.4話は一瞬のモブ的な感じ(全くストーリーには関わってこない)なのでどう楽しめばよいのやら?となりました。良い話でしたけどね。アッコさんのお腹になってたのに弁当の蓋開けたら入ってないみたいな感じでした〜(うまいこと言えてない)

  • 退屈な日常の中、彼氏に振られて落ち込んでいる三智子を見て、あの和田アキ子になんとなくにている部長のアッコさんが突然、三智子のつくったお弁当を1週間食べさせてほしいと。
    その代わりにアッコさんが曜日ごとに通っているランチへ行くことに!!
    アッコさんの行きつけの店に行くうちに気持ちが晴れていく。

    他3つも同じようにワクワク、ドキドキする短編4つの本だった。

    どの短編も主人公が狭くなった視野をいろんな人に会うことで広げていっていた。
    視野が狭くなったときは周りのことが見えなくなるが、そういうときこそいろんな人と話をして素直に耳を傾けられるようになりたい。

  • とある金曜日。
    小さな出版社の派遣社員である美智子が、4年間付き合った彼氏に突然振られ、食欲をなくしていると、黒川部長(通称:アッコさん)から、一週間の期間限定で、美智子の手作り弁当とアッコさんのランチ(日替わりの外食)交換を提案される。節約のため弁当を持参し、お昼時の社外へ出たことがなかった美智子。翌週の月曜日から毎日アッコさんの行きつけのお店へ足を運び、様々な出会いをする中で、美智子はいつのまにか明日が来るのが待ち遠しくなっている事に気づく。次はどんなお店のどんなメニューなんだろう…第1章では美智子と一緒にわくわくしながらページを読み進めていく。
    第2章では、深夜の移動販売が舞台であり、整理記者、看護師、築地市場等で働く昼夜逆転生活を日常とする人々が描かれている。美智子は様々なお客さんとの会話からヒントをもらい、会社内の問題を解決しようと奔走する。夜中に仕事をしてくれている人がいるおかげで、私たちの日常が作られていることを再確認する。
    美智子とアッコさんが軸の第1章、第2章、そして第3章、第4章はまた別の人が主人公の物語。それぞれに心温まるエピソードがあり、誰かと一緒にご飯を食べたくなる話が満載である。

    以下、心に残った言葉。
    ・人間関係が険悪な時は、くだらないことでも自分から話題を提供してみる
    ・「食べることは生きること」誰かと一緒にご飯を食べると長生きする

  • あぁ本当に食べ物は人を作るんだなぁ。
    高級な食材じゃないけどおいしくって体にしみわたる食べ物は沢山あって、作る人人のあったかさがこめられてるのだと感じます。
    アッコさんにほっこりしたこと言うな!と言われそうだけど。
    いろんなことに気付けると、こんなにも世界が広がるんですね。
    早速ドライカレーを作りたくなりました。

  • ランチ代のおつり、返そうよ!(笑)

  • 文庫化を楽しみに待ってました。元気が出るビタミン小説!の名の通り、読んでると元気出て、そしてお腹が減ります笑。誰かと美味しいランチを食べたくなる。いつもと違うお店を覗いたら、そこに新しい恋や、人生観、経験が落っこちてるかもしれない。

  • 頼れるアッコさんの話。等

  • 私は、詰め込みとゆとり教育の狭間世代。
    円周率は3.14で習い、いつからか土曜授業がなくなりました。
    ゆとり教育を受けた世代は私の二期下から入社。
    ランチのアッコちゃんも楽しかったけど、『ゆとりのビアガーデン』の方が、サクサクサクーーーーと読めました(短編小説が4つ収録されています)。
    狭間世代ならではですが、先輩や上司のゆとり世代への愚痴を聞き、ゆとり世代の上司への不満を聞きながら、こんなに教育が違うと考え方が違うものかと衝撃を受けました(笑)。
    良くも悪くも自分時間を優先している彼らと、仕事にどれだけ従事しているかが尺度の自分たちを比べて、人生はどちらが有意義なんだろうと考えました。

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