ランチのアッコちゃん (双葉文庫)

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著者 : 柚木麻子
  • 双葉社 (2015年2月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575517569

ランチのアッコちゃん (双葉文庫)の感想・レビュー・書評

  • 「読むと元気になる小説」との呼び声高い柚木麻子。『あまからカルテット』を読んだとき、まぁ普通には面白いけれど、「いい話でしょ」みたいなあざとさも感じて(それはこちらがひねくれているからに違いありませんが(笑))、そこまで良いとは思えませんでした。ゆえにしばらく遠ざかり、数年経ったこの間、書店で目にとまったのが『私にふさわしいホテル』。これがとても楽しくて、見直してみる機会かもしれないと思い、『ランチのアッコちゃん』にチャレンジ。主役がアッコちゃんかと思いきや、違いました。

    小学生用の教材を扱う会社の派遣社員・三智子は、何年もつきあっていた男にフラれて失意のどん底。毎日自分でつくったお弁当持参で出勤しているものの、食欲がわかない。そんな折り、営業部長・黒川から声をかけられる。この部長こそアッコちゃん。営業部唯一の女性社員で仕事がチョーできる、45歳独身。身長173センチと大柄で、名前は敦子。和田アキ子を思わせることから、陰でこっそりアッコちゃんと呼ばれている。アッコちゃんから三智子に驚きの提案が。来週1週間、三智子がアッコちゃんのお弁当を作り、アッコちゃんがランチに日替わりで通う店へ三智子が行くようにと言うのだ。代金はもちろんアッコちゃんが支払ってくれる。断れずに了承、翌週を迎えて恐る恐るランチへと出かける三智子だったが……。

    第1話と第2話は、お弁当と料理の描写も楽しく、お仕事小説としても確かに元気をもらえる話。しかしスピンオフ的作品の第3話と第4話ははっきり言って要らんかなと思います。特に第4話は、ホントに会社にこんな女がいたら、相当腹立たしいでしょうというもの(笑)。「無邪気と無神経は紙一重」だと言った友人がおりまして、これは名言だと思っています。第4話の彼女はどちらかと言えば後者。それを震災に絡めて書かれると、これを良いと思わない奴は底意地が悪いと言われているようで、なんだかなぁ。

    そんなわけで、柚木麻子は全部イイとは私は言えません。中には『私にふさわしいホテル』のようにピタッとくる作品もあるので、敬遠はせずにこれからも読みます。

  • 表題作のアイデア、いいなぁ。
    1週間のランチ交換。宝物のおすそ分け。

    行動範囲が広く、様々な知り合いもいて人気者の謎のアッコさん。そばにいたら、憧れずにはいられない女性!

    そして、ポトフの美味しそうなこと…!
    リアルにこんな移動販売車があったら追いかけてしまいそう。

    表題作の他の2編も、エネルギッシュでとても読みやすい。

  • 麹町の外れ 黒川敦子部長45歳独身 173㎝和田アキ子を思わせる 洗足池 処世術 波止場の闇取引 チャツネ 道楽 ひみつのアッコちゃん 赤塚不二夫 千鳥ヶ淵 国際フォーラム スムージー リンドグレーン 児童書 破天荒過ぎる 作務衣 岡持ち 織田作之助 ミナミの『自由軒』 下卑た食い物 ビスマルク ブラッシュアップ 芝公園 東京タワー 神保町古書店街 デビッド・リンチの映画のワンシーンのような光景 新聞の未来は先細り ランナーズハイのような奇妙な高揚 西洋おでん=ポトフ 『野良猫ロック』の梶芽衣子ばりのアクションを華麗に決めてたんだ 咄嗟のことに胸が詰まる チャリティーチョコ、チャリチョコ トリュフと魔法瓶 すっぴんでセーラー服?冗談じゃない。それじゃオヤジの妄想を忠実になぞるだけ 井の頭線で痴漢の餌食 神泉界隈 リュック・ベッソンの『ニキータ』のシークエンス 円山町は抉れた様な不思議な形をしている いんび淫靡な空気 瀟洒な住宅地 松濤にほど近いやや落ち着いたエリア 九十年代と価値観がまるで違う 十代までが保守的になっている 柳田國男の『遠野物語』 民俗学 目が滑る 卑下 軽薄な集まり 喝破 百軒店商店街 渋谷駅前の「山下書店」 荒唐無稽なアイデア 度外視 少数精鋭 ビアサーバー ゴーストバスターズ 自分のスペックを受け止める ビアガーデンと回転寿司は大阪発祥 神宮の花火 差し出がましいようですけど 相当な性悪しょうわる 震災の年過去最高に求人が減った 売り手市場 残業を回避 認めざるを得ない 小憎らしいことに、液体八割に対して泡は二割。ビールの黄金分割と言っていい、完璧なバランスだった。 復興支援の物産展 まだまだ販路は開拓できる 社員食堂が美味しい会社は業績がアップする 足りない部分をお互いに補い合う 仙台産だだちゃ豆 きりたんぽ ビタミン小説 柚木麻子ゆずきあさこ

  • 短編4つ。どれも温かい物語なのだけれど、普通そんなにまるくおさまらないよなあ…と思ってしまった。
    登場する食べ物はひたすら美味しそうで、おなかがへってきます。ポトフ食べたい。

  • ドライカレーの上に卵をのせて食べる
    あたたかいポトフを食べる
    お寿司を食べる
    天丼を食べる

    「知ってる?1人で食事をするより、誰かと一緒に食べた方が長生きするのよ」

    ランチのアッコちゃん
    夜食のアッコちゃん
    夜の大捜索先生
    ゆとりのビアガーデン

  •  面白くって、すいすい読めて、出てくる料理もおいしそうだけど、ちょっとあっさりしてて物足りない。そんなにうまくいくものなのかしらん?っていう思いがずっとまとわりついておりました。
     3作目の「夜の大捜査先生」は他の作品と雰囲気が違ってたけど一番よかった。「出会いがお前の人生に必要と感じるなら、毎週合コンしたって俺は莫迦にしない」と言った前園先生にちょっとしんみり。

  • どの話も好きだったけど、特に
    「ランチのアッコちゃん」
    「夜食のアッコちゃん」が好きだった。
    アッコさんの仕事につきあったり、アッコさんのランチを経験することで、確実に成長していく三智子が微笑ましく羨ましかった。
    年齢的にはアッコさんの方が近いのに、三智子の気持ちで読んでた。だから、アッコさんの口から『友』って言葉が出た時に涙がポロポロ零れてしまった。
    もっとアッコさんに会ってもっと色んなこと学んでみたい。

  • はじめの一話がこころあたたまった。
    C0193

  • なんだろう、最後の話、なんか涙でた。

    ランチのアッコちゃんシリーズは2話。
    一話目も、二話目も、ぐっとおもしろかった。
    ちゃんと、予想を裏切ってくれる。
    すぐ読めるのに、読み応えがあった。

  • 疲れたときやしんどいとき読みたくなるような私にとって『ビタミン』を感じられる小説はいくつかあるが、これはそのうちの1つ。
    仕事も恋も何と無く停滞してるしんどいときに読むと元気もらえます。
    文章はさっぱりとしていてあとくされなく読みやすい。ページ数も多くないのでスキマ時間にすすっとよめます。
    あらすじはざっと言って、地味な派遣社員の三智子がいくつもの顔を持っている黒川敦子(アッコちゃん)と1週間ランチを交換するという話。
    私も落ち込んだりストレスが酷かったりしたときは食欲が本当に落ちるので三智子の気持ちがよく分かる!
    けど、食べるのって大事なんだなーと改めて感じさせてくれます。もちろん食べるシチュエーションや内容も大事ですが・・・
    毎日が100点の日々なんてないよなーとよく思います。
    今回も元気貰えました。明日からも頑張ろう

  • OLの主人公とパワフルな女性上司のお話。登場すれポトフがなんともおいしそう。

  • 退屈な日常の中、彼氏に振られて落ち込んでいる三智子を見て、あの和田アキ子になんとなくにている部長のアッコさんが突然、三智子のつくったお弁当を1週間食べさせてほしいと。
    その代わりにアッコさんが曜日ごとに通っているランチへ行くことに!!
    アッコさんの行きつけの店に行くうちに気持ちが晴れていく。

    他3つも同じようにワクワク、ドキドキする短編4つの本だった。

    どの短編も主人公が狭くなった視野をいろんな人に会うことで広げていっていた。
    視野が狭くなったときは周りのことが見えなくなるが、そういうときこそいろんな人と話をして素直に耳を傾けられるようになりたい。

  • 食べることは幸せだ。
    つまんない毎日が、美味しいランチで変わり始めて、生き方そのものが変わってゆくかんじ。
    さすがに、日替わりで外食はできないけど、アッコさんの1週間のランチメニューをたどる三智子みたいに、毎日おいしいごはんを食べれたら、それだけで元気が湧いてきそう。そして、楽しそう。
    自分の気持ちに耳を傾けて、「今日はあれをたべたい!」と、ワクワクしていたいな。

  • 仕事が嫌だけど、やらなきゃいけなくて、でも逃げたい逃げられないって苦しんでいる人に読んでもらいたい一冊。 アッコ女史のズバズバ切り込んでくる物言いや、バブル入社の社長が言うゆとり世代が~という言葉は心にぐさっとくるけど、当たっているんだから仕方ない。それを受け入れて、初めてこの本は人生の栄養になる。 心が腐っている人はこの本を読んで、心に栄養をあげてもらいたい。今の仕事だけでなく、これからの自分の栄養になるから。

  • なるほど、読むビタミンなのだな。現実はままならないことが多く、こんなにうまくいくかいなと思う。でも、ビタミン剤を飲むよりも、気持ちがあったかくなって、少し元気を貰えたことも確かです。一人で食事をする時はよく噛んで、温かい汁物もきちんと取るようにしようっと。三智子とアッコ女子が主役の二編もいいけど、私には後半の『夜の大捜査先生』と『ゆとりのビアガーデン』の方が面白かった。

  • まぁ、よくある感じ、30歳前くらいの女子にはいいんじゃないかな?

  • 育児中のため、ランチを楽しみに働いていた頃とアッコ女史のような厳しくもついて行きたくなる上司が懐かしかった。
    スリリングなランチ交換してみたいw
    アッコちゃんのようにどんな状況になってもすぐ次のスタートラインに立てるのは生きていく上でかなり強み。こうありたいな。四話の玲実ちゃんも然り。
    同じ場所に踏みとどまって仕事をものにするのも大事だけど、不向きな場所に居続けることは時に本人も周りも不幸する。経験を無駄にせず次に生かし、自分に合う場所を見つけて人生を豊かにしていくことも同じくらい大事なんだと思う。

  • とある金曜日。
    小さな出版社の派遣社員である美智子が、4年間付き合った彼氏に突然振られ、食欲をなくしていると、黒川部長(通称:アッコさん)から、一週間の期間限定で、美智子の手作り弁当とアッコさんのランチ(日替わりの外食)交換を提案される。節約のため弁当を持参し、お昼時の社外へ出たことがなかった美智子。翌週の月曜日から毎日アッコさんの行きつけのお店へ足を運び、様々な出会いをする中で、美智子はいつのまにか明日が来るのが待ち遠しくなっている事に気づく。次はどんなお店のどんなメニューなんだろう…第1章では美智子と一緒にわくわくしながらページを読み進めていく。
    第2章では、深夜の移動販売が舞台であり、整理記者、看護師、築地市場等で働く昼夜逆転生活を日常とする人々が描かれている。美智子は様々なお客さんとの会話からヒントをもらい、会社内の問題を解決しようと奔走する。夜中に仕事をしてくれている人がいるおかげで、私たちの日常が作られていることを再確認する。
    美智子とアッコさんが軸の第1章、第2章、そして第3章、第4章はまた別の人が主人公の物語。それぞれに心温まるエピソードがあり、誰かと一緒にご飯を食べたくなる話が満載である。

    以下、心に残った言葉。
    ・人間関係が険悪な時は、くだらないことでも自分から話題を提供してみる
    ・「食べることは生きること」誰かと一緒にご飯を食べると長生きする

  • 司書さんのおすすめで読んだ 食事のたいせつさ

  • こんなあっこちゃん先輩、私にも欲しい!!

  • なるほど、こういう小説をビタミン小説というのか。確かにほんのちょっと元気になるかも?後半2編にもさりげなく東京ポトフ出てくるのがほっこり。すごく美味しそうで食べたくなった。

  • 短編読み切りで、読みやすかった。
    アッコさんかっこいいですね。

    ポトフ食べたい。

  • 「一人で食事をするより、誰かと一緒に食べた方が長生きするのよ」
    ー我孫子


    彼氏にフラれ落ち込み、食欲もなかった三智子は上司のアッコさんから「一週間ランチを交換しよう」と提案される。アッコさんのランチコースを巡るうちに少しずつ自分が変化していく。

  • パワフルなアッコさんにパワーをもらいました。
    ちょっとしたことで今は変わるよなってしみじみ思いました。

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