ランチのアッコちゃん (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社 (2015年2月12日発売)
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本棚登録 : 8004
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オフィスでは一見取っつきにくいアッコちゃんは、職場以外の場所で、多才で顔も広く、便りがいのある女性。
媚びない、ぶれない感じがカッコいい。そして、自分でビジネスを立ち上げた後も、ニッチなニーズを捉えるその目のつけどころがまたいい。

4つの短編からなるが、さいごの"ゆとりのビアガーデン"もよかった。
ゆとり世代の佐々木玲実は、古い体質の会社で受け入れられず退職するが、数年後、同じビルの屋上でビアガーデンを開く。
彼女の考え方が、マイペースながらポイントをついていて、彼女の考え方、態度を受け入れられずにいた元上司も最後は、彼女の考え方に開眼させられる。

人は見かけや印象で判断せず、少し長い目で見なきゃいけないということを改めて教えられた気がした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2021年2月11日
読了日 : 2021年2月10日
本棚登録日 : 2021年2月11日

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