本を読んで涙が出たのは、本当に久しぶりです。
前回がいつだったかは思い出せません。
4つの話の短編集であるこの本の中で、
最後の「追伸」の話が一番好きでした。
幼くして母を亡くした敬一、その4年後に新しい「母」として現れたハルさん。
二人をいきなり親子にしようとしてしまった不器用な父、父とハルさんの間に産まれた、年の離れた弟。
4人の複雑な家族の話が、丁寧に描かれています。
物語では、既に敬一は40歳を迎えているところからはじまります。
重松清さんの書く人物の心情はとてもリアルで、
必ずしもまっすぐではない意思を持っていて、
セリフだけでなくその目線やしぐさからそれを表れていて…
だからこそ共感でき、自分だったらどうするだろう、と
思いを巡らせることができます。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年9月20日
- 読了日 : 2020年9月20日
- 本棚登録日 : 2020年8月30日
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