「久々に唯川さんの小説が読みたいな」と探していたところ、この本を見つけました。
DVをもとにしたお話は初めてだったのですが、実際の加害者というのは
本当にこんなにも被害者に執着心を持っていて、執拗に追い回すのでしょうか。
DVに合い、シェルターに匿われ、最終的にはDV被害者が集う農園で暮らし始めるのですが
平和な生活を手に入れたと思ったら、元夫が現れ、以前のように
恐怖心と隣り合わせのつらく、地獄のような日々に戻されます。
元夫の異様なまでの言動に、何度も鳥肌が立ちました。
本当に気持ちが悪い人でした。
DV被害者は年々増えていて、テレビなどでの特集をたまに見かけますが
それ以上に現実味と恐怖が溢れている内容でした。
最後は後味の悪いものではなく、どちらかと言えば報われた結末です。
暴力とはなにが原因でふるい、ふるわれるのか。
そこから脱出したあとは、どうなるのか。
すべての被害者が同じ道をたどるというわけではありませんが
ひとつの例として、ぜひ一度見ていただきたい本です。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
本-2014年
- 感想投稿日 : 2014年5月11日
- 読了日 : 2014年5月11日
- 本棚登録日 : 2014年5月11日
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