―――信念を持たないことが信念―――
お笑い芸人ドランクドラゴン鈴木拓の本。
ことしの初めに放送されたガキ使の鈴木拓24時間インタビューがびっくりするほどおもしろかった。
このひと自伝だしたらもしかしたらもしかするかも…
あの番組でそう思ったひとはたくさんいたはず。
清水ミチコさんの帯文は言い得て妙っ
「まさか本気にするとは。」
本文は大変読みやすく、電車通勤行って帰ってきたら読み終えちゃいます。
このての本にありがちな「32の秘密」とかわけわかんないカテゴライズは自己啓発本でもあるまいしーとおもいますが、中身の文章がおもしろいのでさほど気になりません。おしつけがましさもありません。
才能ない奴は努力するな
昔話(昔自慢)しはじめたら終わりの始まり
ただ笑っとく
言葉は悪いけど真理ついてます。
というか口悪い人って本当のこと言うためにそうしてるところあるなって。
真実をポップに言わないとそれはただの絶望です。
絶望にしないひとはセンスあるし才能あるなっておもいます。
鈴木拓は多少なりともその才能やセンスがあったんだとおもう。頭いいなあとおもいますこれ読むと。
塚っちゃんが養成所にいたときからたくさんの人に囲まれてしていたことは「ただ笑ってる」こと。
これはすごい発見だな、と。
気の利いた一言を差し込もうとか必要ない、ただ大声で笑ってれば、男は自分の話で笑ってくれる人が好きだから、(あ、笑ってくれる奴きた)と思うらしい。
そんな塚っちゃんとコンビを組むときの鈴木の返事。
いいなぁ、なんか、いいな。
ウーマン村本くんの悪口、清水のみっちゃんからの助言、もうひとりほしい2個上のバナナマン設楽…。
仲間の話もおもしろいです。
なんでかわかりませんが、鈴木のことがすこしだけ
いいやつに見えてきます。
たぶんクズですけど。
- 感想投稿日 : 2015年6月1日
- 読了日 : 2015年6月1日
- 本棚登録日 : 2015年6月1日
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