別に世界は終わらないけれど、世界の終りがもしあったら、その時は一緒にいようか、というラスト。
それがタイトルの意味。幼馴染で、互いに互いのこと想っていて、けれど、男の方はすごくマジで、マジすぎてなかなか口説けない。やっと口説くと新たな男ができていて、そこと別れてようやくチャンスが巡ってきたと思ったら、捕まえたと思った矢先に逃げられる。決して手に入らないのにすぐそばにいる存在。欲しくて欲しくてたまらない存在。それさえあればそれでいいのに、ね。そして、そういう不器用な一途さって、他人から見ると、魅力的に見えたりして、こっそりそれを思う人も近くにいたりする。逃げられて荒れてる主人公を優しく抱きしめてキスをする、バイの男。なんかよかったね。すごい自然で。決して結ばれることがなくて、おそらくあと何年かしたら散り散りになって、もしかしたら、二度と会うこともないのかもしれないけれど、今のこの時間を過ごせたことが限りなく幸せで、そういうふうに感じさせてくれる、日常が詰め込まれていた作品。正直、ヒロインってそんな魅力的じゃないんだ、たださ、手に入れられない、仮に手に入られても、彼女は最初から終焉を見ているから、必ず破局することがわかっているというところが却って、彼女の魅力を引き立てている、のだろうね。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
国内映画(一般)
- 感想投稿日 : 2012年6月25日
- 読了日 : 2012年6月25日
- 本棚登録日 : 2012年6月25日
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