この内容でこのボリューム。
もちろんスティーブン・キングをモチーフにしてはいるものの、
書き上げた著者の技量を感心せずにはいられません。
日本に吸血鬼がいたら?をリアルにストーリー化。
バンパイアが生きて行くには土俗的な風習の残る、閉鎖的な過疎村に行き着くわけすな。
基本的に夜行性。日中は眠りに落ちる。日光を浴びると皮膚が焼け爛れる。
人間の血液を吸って(補給して)活動する。
血を吸った人間に暗示をかけて操ることができる。
血を吸われて死んだ人間はそのまま死ぬ場合と、屍鬼となって蘇る場合がある。
蘇った屍鬼は生前の姿かたち、そして記憶を持つ。
優れた治癒能力を持つ。
やっつけるには心臓に杭を打つか、首を撥ねるか。
細かな設定の妙。村人100人以上の繋がり。
人間側の言い分と、屍鬼側の言い分と。
ミステリーの傑作と言わずして何と言うか。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
単行本
- 感想投稿日 : 2014年8月28日
- 読了日 : 2014年8月28日
- 本棚登録日 : 2014年8月27日
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