屍鬼 下巻

著者 :
  • 新潮社 (1998年9月1日発売)
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本棚登録 : 2157
感想 : 271
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この内容でこのボリューム。
もちろんスティーブン・キングをモチーフにしてはいるものの、
書き上げた著者の技量を感心せずにはいられません。

日本に吸血鬼がいたら?をリアルにストーリー化。
バンパイアが生きて行くには土俗的な風習の残る、閉鎖的な過疎村に行き着くわけすな。

基本的に夜行性。日中は眠りに落ちる。日光を浴びると皮膚が焼け爛れる。
人間の血液を吸って(補給して)活動する。
血を吸った人間に暗示をかけて操ることができる。
血を吸われて死んだ人間はそのまま死ぬ場合と、屍鬼となって蘇る場合がある。
蘇った屍鬼は生前の姿かたち、そして記憶を持つ。
優れた治癒能力を持つ。
やっつけるには心臓に杭を打つか、首を撥ねるか。

細かな設定の妙。村人100人以上の繋がり。
人間側の言い分と、屍鬼側の言い分と。
ミステリーの傑作と言わずして何と言うか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 単行本
感想投稿日 : 2014年8月28日
読了日 : 2014年8月28日
本棚登録日 : 2014年8月27日

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