雪の断章 (創元推理文庫) (創元推理文庫 M さ 4-4)

著者 :
  • 東京創元社 (2008年12月21日発売)
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本棚登録 : 2105
感想 : 227
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2019年5月8日再読。
前回読了日は、2015年4月5日。
前回読了時にレビューを書き損ねたので、記憶喚起の為の再読。

1975年(昭和50年)に刊行されたデビュー作。
某新聞の書評で絶賛されたとのPOPで平積みされていた作品。

孤児院で暮らす飛鳥は、迷子になった所を、親切な青年に助けられる。
2年後、引き取られていた家から逃げ出した飛鳥は、再び親切な青年・祐也と再会する。
飛鳥の事情を知った祐也は、周囲の反対を押し切り、手元に引き取り、自分で育てる事にするが・・・。

正直、時代背景が分からないので、今の感覚からすると理解不能。
最初の出会いの時、飛鳥は5歳で、祐也は大学生。
2年後には、祐也は社会人とはいえ、まだ20代半ばでしょう?
しかも赤の他人が、小学生を引き取るってありえるんでしょうかね???
まぁ、それはさておき。
とにかく、飛鳥が強情で、可愛くない!
本岡家の人たちは、確かにひどいし、孤児である飛鳥も同情すべき点はあるんだけど。
それを差し引いても、可愛くないよ!(笑)
でも、何でも自己完結する傾向は、私も多少、身に覚えがあるので、気をつけねばw

<以下、ネタバレ。>

この話、「ああ、若紫ですね」の一言に尽きますね。
毒殺事件の犯人は覚えていたけど、動機と結末があいまいだったので、今回、再確認。
やっぱり本岡家、本当に酷いな。
そして、奈津子に「犯人は知っているけど言わない」発言をした飛鳥は、うかつすぎると思う。
でも、話的に飛鳥の発言がなければ、事件は迷宮入りだったのかな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ
感想投稿日 : 2019年5月10日
読了日 : 2015年4月5日
本棚登録日 : 2015年3月19日

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