知りたいんだ、俺は。
生きることそのものを問うように。
強く走るって?
主人公は、強くなることを学ぶ、体力
だけではなく精神的にも。
この本は、私の大好きな箱根駅伝が
題材になっている。私は秋の予選会から
毎年、テレビにかじりついてしまうくらい箱根駅伝が好きなのです。そんな私に
ぴったりの本でした。
読んでいると目に浮かびます・・・・周りの選手に遅れまいと、必死な顔・・・・
前を走る大学を抜こうと自分のピッチを上げはじめ、観衆も目に入らない選手。
読んでいて夢中になってしまい、涙してしまう場面もありました。
決して強くない弱小チーム。でも、その頑張っている様子が目に浮かんで仕方がないのです。
山の神が走ると言われる5区、必死に
走りながらも抜かれていく様子・・・・
そして復路、山を下った後のユキの足指の裏は皮がむけていた。
7区、8区と少しずつ差をつめて、
とうとう9区の走(カケル)、高校生まで
長距離の選手だった。最後10区を走る
ハイジは、足を痛めているのに当日
医者に箱根まで往診を頼み、痛み止めを
打って走るという。その先は、読むのが怖くも、切なくも、もったいなくも感じました。あまりにも無謀すぎて・・・・・
思わず拳を握りしめながら、読んでしまいました。
10人を支え、応援してくれるアパート竹青荘の近所の商店街の人々も、個性豊かな面々が揃い、アパートの隣りに住んでいる大家さんも、昔は陸上経験があるとはいえ、形だけの監督なんて、とても面白い。
この本は、最近読んだ中で1番でした。
もう読んだ方は沢山いると思いますが、まだ読んでいない方、
是非!お薦めの
1冊です
- 感想投稿日 : 2021年2月28日
- 読了日 : 2021年2月20日
- 本棚登録日 : 2021年2月14日
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