ほんと、一生のお願い!
この小説はぜひ読んでみて!
読んだ後に、もし面白くなかったという感想だったら、もう
『kazzu008に騙された!!』
とネット上で滅茶苦茶炎上させてもいいですから!!
この小説は、カテゴリー的にいうとファンタジー物になるんだろけど、そんじょそこらのファンタジーとは全くちがいますね。
火を噴くドラゴンも出てこなければ、魔法も出てきません。
雰囲気的には、古代ヨーロッパと中国を合わせたような世界が舞台。
そこで活躍するのが、
「高い塔の魔女」と恐れられている少女マツリカ
魔女と言っても、先ほど言ったように本当に魔法を使うわけではなく、その知識と知略で世界を変えてしまうような能力を持っているのです。
そのマツリカのもとに一人の少年が送られてくるところから物語は始まります。
その少年の名はキリヒト。
彼の役目は、マツリカの手話通訳。
そう、「高い塔の魔女・マツリカ」は声を出すことができないのです。
「声なき少女」が知恵と勇気で世界を動かすという壮大な物語なのです。
いや~。本当に面白かった。
しかもこの本は著者のデビュー作なんですよね。
そして著者の本職は『言語学者』。本書のなかでも民俗学に通じるような言語学の幅広い知識が散りばめられ、そちらの方でも満足度も半端ありません。
世界を動かすというストーリーも最高だし、マツリカとキリヒトの
ボーイミーツガール
的な要素もあり、そういった胸キュン(←死語)シチュエーションが好きな方も満足させてくれるはず(笑)。
文庫本で4巻。しかも内容は非常に濃いのでがっちり読み応えがあります。
それでも2巻の後半くらいからキリヒトがなぜマツリカのもとに送られてきたかという理由が明らかになっていくと、もうページをめくる手が止まりません。
おっと、これ以上はもう書けないなww
マジでおすすめの本ですから、ぜひ未読の方は手に取ってみてくださいね。
久しぶりのレビューでちょっと力の入ってしまったkazzu008からのお願いでした!
- 感想投稿日 : 2021年5月20日
- 読了日 : 2021年5月8日
- 本棚登録日 : 2021年5月11日
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