世界の貧民街を実際に歩き、時に共に生活し実体を目の当たりにした筆者のルポタージュ。ルポタージュというか、筆者の接した貧民、といった感じ。一人一人とじっくり向き合うのではなく、さらっといくつかのエピソードを軽い分析を交えて語られる。うーん、世界のどこかにある貧困というイメージから否めない。世界が遠い。あくまで筆者はお客さんであり、特に男性であるため売春婦の心情が全く語られない。表層だけ。「貧しい中でも必死に笑顔で生きる子供」というマスコミによくクローズアップされる姿は、それが求心力を持っているからなのだと分かった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
エッセイ・評論・ノンフィクション・新書など
- 感想投稿日 : 2015年7月25日
- 読了日 : 2015年7月25日
- 本棚登録日 : 2015年7月25日
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