望まない職場で憂鬱な日々を送るOLの直美。夫の酷い暴力に耐える専業主婦の加奈子。二人は運命を共にし、男を一人殺すことにした。「わたしたちは親友で、共犯者」
初の奥田作品は、一気に読ませる犯罪サスペンス。
『それが友情です。ちがいますか』友情とは何かを考えさせられた。
旦那さんを一緒に殺すことが本当に友情になるのか…。
達郎は殺されても仕方ない男だけど実際殺すとなると違う気がして、もやもやした気持ちで読んでいった。達郎はどうでもいいけど、殺した二人の心に後悔と悲しみと罪が残るのではないだろうか。
だけど、加奈子がどんどん強くなって、安らぎを感じているのをみると、これでよかったのかな、これは排除、私もそう思う事にした。しかし、二人のクリアランス・プランはあまりにも雑で時間が経つにつれいくつもの綻びが出てくる。
達郎の妹陽子の執拗な攻撃が二人をどんどん追い詰めていく。陽子にだけは捕まって欲しくない。「ひゃー逃げて、逃げて」。
ラストは…。このあと二人の運命はどうなるのだろう、どうなるのがいいのだろう。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2015年12月13日
- 読了日 : 2015年12月12日
- 本棚登録日 : 2015年12月12日
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コメント 5件
杜のうさこさんのコメント
2015/12/15
杜のうさこさんのコメント
2015/12/16
杜のうさこさんのコメント
2015/12/16
azu-azumyさんのコメント
2015/12/17
杜のうさこさんのコメント
2015/12/17