20141109
奥田さんのサラリーマンを主役にした作品は、どれも本当にリアルで、主人公たちと非常に近い立場の自分も全く違和感無く楽しめた。
きっと、しっかりとした取材もしているだろうが、作者自体の社会経験が無ければ出せないリアルさを感じさせられる。
こういう説得力のある作者の本を読むと、若手や、引きこもりのような作者が逞しすぎる妄想力だけで書く本には、全く同感出来無くなる。
5編とも、特に強いメーセージ性があるわけでも無く、お涙頂戴、殺人事件も無く、肩の力を抜いて楽しめる作品ばかりだった。
自分自身、40代の中間管理職という家庭、職場でも悲哀ある立場ではあるが、どうせなら今の状況をあまり神経質にならず、自然体で過ごそうと思えた。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2014年11月9日
- 読了日 : 2014年11月9日
- 本棚登録日 : 2014年10月20日
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