ついにここまで来た!「館」シリーズ7作目!
蒼白い霧の峠を越えると、湖上の小島に建つ漆黒の館に辿り着く。忌まわしき影に包まれた浦登(うらど)家の人々が住まう「暗黒館」。当主の息子・玄児に招かれた大学生・中也は、数々の謎めいた出来事に遭遇する。十角塔からの墜落者、座敷牢、美しい異形の双子、そして奇怪な宴……。
まだ第一巻で何も起きていない、半分にも至っていないけれど、既に面白い…!不穏に次ぐ不穏な展開、「ダリアの宴」(「ダリアの宴」で飲み食いしているものってもしかして〇〇だったり…??)、水車館ぶりの登場「藤沼一成」の幻想画。江南が十角塔から転落したことにより、暗黒館内部の情報や人物は全て「私」こと中也の一視点で見ていくことになる。中也さんはもうすでに記憶を取り戻しているけど、その名前は明らかになっていない…。読者は「私」に感情移入していくことになるけど、その「私」も謎多き人物で…。江南も中也さんも浦登玄児も、その他暗黒館に住まう住民全て、過去の記憶が曖昧になっていたり、過去に囚われてしまっていたり、今(作中世界)の時間軸に生きていない人な気がする…。第7作目の暗黒館では、「過去の記憶」がキーワードになってくるのかしら?
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年2月15日
- 読了日 : 2024年2月15日
- 本棚登録日 : 2024年2月15日
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