宇宙人ポール [DVD]

監督 : グレッグ・モットーラ 
出演 : サイモン・ペッグ  ニック・フロスト  ジェイソン・ベイトマン  クリステン・ウィグ  ビル・ヘイダー  ブライス・ダナー  ジョン・キャロル・リンチ  ジェーン・リンチ  シガーニー・ウィーヴァー  ※声の出演:セス・ローゲン 
  • ジェネオン・ユニバーサル
3.82
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本棚登録 : 723
感想 : 146
3

LiLiCoさんが笑える映画としておすすめしていたので鑑賞。
ある程度予想どおりの展開だけど面白かった。

イギリスからやってきた仲良し二人組、売れないSF小説家クライブとイラストレーターのグレアムがアメリカのコミコンへ。
その後はアメリカで有名なUFO関連の名所巡りをする予定が、たまたま自動車事故の現場に遭遇。
その中からいかにも宇宙人という形態のポールが現れる。
英語ペラペラ。
タバコや大麻を吸って地球文化にも精通。
蘇生能力や記憶の注入、透明にもなれる。
映画の「ET」や「Xファイル」のモーガン捜査官のキャラ創作のオブザーバーもやっていた。
あらゆる文化や科学に貢献する宇宙からのお客様扱いだったが、ポールを管理する“ビッグガイ”がポールを解剖しようと企んでいることに気がつき、組織の中で唯一の仲間に手助けしてもらい脱走。自分の星に連絡し帰るつもり。
待ち合わせの場所へ2人のキャンピングカーで連れてってほしいと頼む。
旅の仲間はポールを見てしまい逃亡に付き合わされる女性ルース。
敬虔なクリスチャンでダーウィンの進化論すら否定する非科学的で生真面目な性格。
片目を病で失明していたが、ポールの蘇生能力のおかげで完治してからは神の叡智から外れる存在のポールを信じるようになり、卑猥な言葉を言ったり姦淫するのに憧れもあったので、グレアムにキスしたりおチンチンを握ったり急にセクハラしてくる。
そういう言動に慣れていないのでタイミングも場所も滅茶苦茶。

そんな3人と宇宙人を追いかけるのがビッグガイの部下のゾイル捜査官、そのまた部下の凸凹コンビの2人の捜査官。
連れ去られたルースを追いかける支配的なクリスチャンの父。

ポールは地球に科学的な探査のためにやってきたが、宇宙船が故障して落下。
人間の少女タラの家のそばに不時着し、タラの飼っていた犬のポールを事故死させてしまっていた。(犬好きには残念)
タラは大怪我をした宇宙人を看護し、ポールと名付けてくれたが、ポールが組織に引き取られた後、宇宙人を看護したと訴えたタラはすっかり変人扱いされて孤立して引きこもり状態で老女になっていた。
組織から逃げ出したポールは星に帰る前にタラ宅を訪問し、詫びをしたかった。
そこにゾイル、部下2人が追いつき、タラも連れて逃げる。
追跡の結果、タラの家爆発して部下1焼死(不慮の事故)、部下2はカーチェイスで墜落死(脇見運転)で凸凹コンビ死亡。邪魔をしてくるルースの父はゾイルが撃ち、ゾイルだけが生き残って追い続ける。

ポールが辿り着いたのはデビルスタワー(スティーヴン・スピルバーグ監督の映画、『未知との遭遇』で宇宙船の降りるUFOオタクには有名な場所)
そこで花火を打ち上げ、迎えのUFOを待つ。
すると失敗ばかりの部下たちに業を煮やしたビッグガイがヘリで到着。
“ビッグガイ”は顔を出さずに女性だってことがわかる手の描写なんかばっかりだった。
こういうSF映画もの、宇宙人と対決するビッグ俳優と言えば…そう、『シガニーウィバー』!
モンスター大集合映画「キャビ○」でも大御所俳優として出てきていたけど、このパターン女性版「ゴース○バスターズ」でも見た。
ポールを捕まえようとするビッグガイに立ち向かうのはその部下であるはずのゾイル捜査官。
ポールの組織内部の仲間はゾイルで、追跡が微妙に間に合わないようにしていた。
銃撃戦の中、ポールを庇おうとしたグレアムが執念深いルースの父に射殺される。
ポールの蘇生能力はポール自身の肉体に代償を伴うがグレアムを蘇生させるためポールが力を使う。
この流れは映画の最初から予想できた。
力を使い息絶えるポール…と思わせつつギリギリ生きているポール。
宇宙船がビッグガイを踏み潰して無事帰還。
人生が狂ってしまったタラを贖罪のために連れて行き宇宙に帰っていく。

その2年後、再びコミコンに現れるグレアムとクライブ。
その頃には2人は宇宙人ポールを小説化し大人気になっていた。
ハッピーエンド。

SFオタクの冒険物語でベタなストーリーではあるけど明るく楽しめる。
ETとかXファイルとかUFO映画の小ネタがいっぱいでそういうの好きな人はあるあるなんだと思う。
オタクの楽しげなバディーものって良い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 映画
感想投稿日 : 2020年5月17日
読了日 : 2020年5月17日
本棚登録日 : 2020年5月17日

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