老いては夫を従え

著者 :
  • 小学館 (2016年12月20日発売)
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感想 : 21

題名から、かかあ天下の話かと、、、思っていたのだが、、、
う~~~ん、、、作者の言っていることが、よくわかる!!!
誰でも、生まれてきたからには、子どもから、青春を経て、青年、中年、熟年、、、と、、、、歳を取っていく。
今まで、当たり前にシャンシャンと出来ていたことが、身体が動かないくなり、頭の方は、することを忘れ、、、気力が衰えて来る。
この本を読んで、そうそう・・・・あるある・・・そうだったのよ!!!と、相槌を打ちたくなる話ばかり。

ご主人様と一緒で、アナログ人間、未だにガラケー愛用者、よく理解できる話ばかり。

人の話を聞きながら、スマホをいつまでのいじっているのを見てカーっとなった作者。
つい最近の横綱も、カーっとなってしまって、引退になってしまった。
医師の診断も、軽い物だったのが、何処で、どうすり替わって行ったのやら、、、、10針近く頭部を縫っているのだが、、、どういう見解なの?と、思ってしまった。

さておき、本文の方は、乳がんの事も、サラリと、書かれているのだが、、、、親族に病歴があると、、、やはり、、、と、心配になった事だろう。

我父も、リタイアしてから、国鉄(当時はJRでなく、国鉄)2万キロの旅、パスポートは4冊の海外旅行、日本1000か所温泉の旅、神社仏閣の狛犬の写真、水彩画、俳句、と、、、、趣味多様であったのを思い出したが、商社マンだけにやり遂げないと気に入らなかったのか、、と、今、父の歳に近づくにつれ、仕事にも、趣味にも、時間配分にも、頭が下がる思いがする。

NHKの朝の連続ドラマの話が、出てきたが、母方の親戚も船場のいとはんのおばさんがいて、いつもお付きの女中さんが居てたと、、、言っていた。
箸より重い物は持ったことが無くて、足袋もお誂え、母と三宮へ行っては、帽子やコサージュを購入してたし、子供には、やはり「うちのボンが、、、中ボンが、、、」と、長男、次男の事を亡くなるまで、そう呼んでいた。

サイモンさんのご親戚の男性も、きっとボンが、、、と、言われていたと思う。

最後の方に上品な老婦人の挨拶をかわすときに「ごきげんよう」と、、、、答えるところ。
今の「さようなら」と、言う言葉より、なんていい言葉なんだろうと、小さい時に思ったことがある。
長生きして、老婦人になったら、「ごきげんよう」と言ってみようと、、、
しかし、身についていないと、出ない言葉だと、最近思うようになった。
ジーパン、ジーンズが、デニムになったように、死語になってしまっているのかも。

人生100年時代ヘ突入しているのが、体力気力がついて行けるのか、、、と、思いながら、読んだ本である。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年12月12日
読了日 : 2017年12月12日
本棚登録日 : 2017年12月12日

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