いじめられた者にしかわからない、心の叫びが痛いほど胸に突き刺さる。
恐怖がリアルに描かれている。
そして、大人になりつつある主人公の胸に、今も巣食ういじめの傷跡。
「ゴーン、ゴーン、ゴーン、と耳が痛くなるほどの大音量で辺りに柱時計の音が響き渡る。先生、先生、髪が抜けてしまいます。(略)シャープペンシルの芯だけが小雨のように降り続く…」
いじめはいけませんなんて人は言うけど、切実に思ってる人なんてどれだけいるのだろうか?
こないだの倖田來未の発言に対するバッシングなんて、メディアによるいじめだよね。
大衆は扇動されまくって、寄って集って攻撃しちゃって。
大人も子供も必読の書。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本文学
- 感想投稿日 : 2013年3月12日
- 読了日 : 2008年6月28日
- 本棚登録日 : 2008年10月3日
みんなの感想をみる