ともだち刑 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2008年4月15日発売)
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本棚登録 : 111
感想 : 29
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いじめられた者にしかわからない、心の叫びが痛いほど胸に突き刺さる。
恐怖がリアルに描かれている。
そして、大人になりつつある主人公の胸に、今も巣食ういじめの傷跡。

「ゴーン、ゴーン、ゴーン、と耳が痛くなるほどの大音量で辺りに柱時計の音が響き渡る。先生、先生、髪が抜けてしまいます。(略)シャープペンシルの芯だけが小雨のように降り続く…」

いじめはいけませんなんて人は言うけど、切実に思ってる人なんてどれだけいるのだろうか?
こないだの倖田來未の発言に対するバッシングなんて、メディアによるいじめだよね。
大衆は扇動されまくって、寄って集って攻撃しちゃって。

大人も子供も必読の書。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本文学
感想投稿日 : 2013年3月12日
読了日 : 2008年6月28日
本棚登録日 : 2008年10月3日

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