原作:吉田直 イラスト(挿絵):THORES柴本
で、「ザ・スニーカー」で連載開始されたライトノベルが原作。
原作者の吉田氏が掲載中に病死されてしまい、未完結であるが、世界観などの設定が詳細に残されていたこともあり、最終巻はそれらをまとめた物と、短編掲載された作品が収録された。
主人公のアベルが作中で感じる「自分を失ってゆく恐怖感」は、命にかかわる持病を抱えていた作者自身の心境が反映されているといわれており、そのことを知って読むのと読まないのでは、主人公への感情移入の度合いが違うと思う。
コミックスでは、どこまで連載をしてくれるのか分からないが、ヒロインであるエステルが登場するのは原作の『R.O.M』だけであるので、原作通りにするならば、彼女の話が一度終わる区切りで連載が終了するのではないかと思う。
また、原作にはない話や表現(描写・言葉使い)がされているところもあるので、そこは原作である小説版の「コミック版」という気持ちで割り切った方が、2倍楽しめる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ファンタジー
- 感想投稿日 : 2011年5月17日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2011年5月17日
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