聡子という非常に魅力的な女性ですが、私は彼女が幼いころから清様をひとすじに思い続けてきた気持ちには共感できるのですが、やがて終末を迎えたときにきっぱりとそれを受け入れたのには違和感がありました。
私はもっとみれんたらたらだよな〜。
でも、この聡子はきっと作者の理想の女性なんだと思います。
また、それ以上に作者の美学の投影なんだと思います。
清様の最期もありありと「滅びの美学」を実践しています。
また、この作品は二人の悲恋物語かというと、そうではないでしょう。
二人の物語は表看板で、本当に作者が描きたかったものは何なのか。
まだわかりません。
『奔馬 豊饒の海(二)』へ続く。
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三島由紀夫
- 感想投稿日 : 2005年11月14日
- 本棚登録日 : 2005年11月14日
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